ソーシャルレンディングの基本

【FPが解説】ソーシャルレンディングの分配金・償還金のすべて

ソーシャルレンディング投資をしていると、「分配」「償還」という言葉が出てきます。

このふたつの言葉について、以下のように感じている方が多いのではないでしょうか。

「分配、償還ってどんな意味?」
「分配と償還って同じ言葉じゃないの?」

そこで、この記事ではファイナンシャルプランナー&ソーシャルレンディング投資家の私がソーシャルレンディングの分配金や償還金について詳しく解説しています。

分配や償還についてすぐ分かる記事になっているので、ぜひご覧ください。

編集長 わさ
編集長 わさ
みのりちゃん、ソーシャルレンディングの分配金と償還金って何を指しているか知ってる?
新人 みのり
新人 みのり
なんとなくソーシャルレンディング投資をして返ってきたお金ってことはわかりますけど、それ以上はわからないです。
編集長 わさ
編集長 わさ
分配金はソーシャルレンディング投資で得られる利息のことで、償還金は返ってきた元本のことだよ。
新人 みのり
新人 みのり
そうなんですね! わたしすっきりしました!
編集長 わさ
編集長 わさ
分配金と償還金は意外と奥が深いから、この記事で詳しく解説していくね!
新人 みのり
新人 みのり
お願いします!

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分配金・償還金とは


分配金とは投資信託やソーシャルレンディングから出た利益から投資家に還元されるものです。ソーシャルレンディングの場合、投資の運用期間が終わって返ってくる利息のことです。ソーシャルレンディング事業者が投資家に利益を還元することは分配と呼びます。

一方、償還金とは投資信託やソーシャルレンディングで期間が終了した時に投資家に返還される資金のことです。ソーシャルレンディングの場合、運用期間が終わって返ってくる元本のことです。

ソーシャルレンディング事業者が投資家に元本を返還することを償還と呼びます。

たとえば、利回り10%のソーシャルレンディングの案件に100万円投資して1年後に110万円返ってきた場合、分配金は利息の10万円で償還金は元本の100万円です。

 

投資信託では運用成績によって分配金の額は大きく変わりますが、ソーシャルレンディングでは借り手の金利があらかじめ決まっているため、延滞や早期償還により運用期間が変わらない限り、分配金は投資する時点で決まっていることが多いです。

ただ、クラウドバンククラウドクレジットなどでは「期待利回り」「目標利回り」などと書かれていることがあり、その場合には分配金が多少変動します。

分配・償還方法の種類


分配や償還の方法には以下の3種類があります。

  1. 元本一括返済:利息は毎月、元本は最後に返ってくる
  2. 元利均等返済:利息も元本も毎月返ってくる
  3. 満期一括返済:利息も元本も最後に返ってくる

それぞれ見ていきましょう。

元本一括返済

元本一括返済では利息は毎月返ってきますが、元本は最後に返ってきます。つまり、分配は毎月行われますが、償還は最後に行われるのです。

ソーシャルレンディングの元本や利息の返還方法として一番一般的です。業界用語ではブレットやビュレットと呼ばれる場合もあります。利息が返ってくる分配は基本的に毎月行われますが、四半期に1度利息が返ってくる事業者もあります。

借り手側から見ると借入期間中は元本をずっと利用することができるため資金繰りが楽ですが、返済までの資金繰り計画をきちんと立てておく必要があります。

元利均等返済

元利均等返済では利息も元本も毎月同じ額が返ってきます。つまり、分配も償還も毎月行われるのがこの方式です。この方式だと返ってきたお金をすぐに投資に回すことができるため、複利効果と相性がよいです。

また、貸し倒れが起こってしまっても元本の一部はすでに戻ってきていることが多いので、リスクは低めと言えます。ただ、ほかの方式と違って、元本×利回り×満期までの期間 で利息を計算することができません。そのため、どのくらいの利益が出るのか計算するのは大変です。

借り手側から見るとはじめから返す額が大きいので、資金繰りは比較的大変でしょう。

満期一括返済

満期一括返済では利息も最後に返ってきます。つまり、分配も償還も最後に返ってくるのが満期一括返済なのです。ただ、満期一括返済では利息のみ半年に1回返ってくる場合もあります。

貸し倒れになると全額を失ってしまう可能性があります。ただ、借り手の資金繰りは一番楽なので、返済率は一番高いと考えられます。

分配金を高めるコツ


分配金はソーシャルレンディングの利益のことなので、分配金を増やせばソーシャルレンディングの利益は大きくなります。分配金を増やしていくためには以下のことに気をつける必要があります。

高利回りの案件は避ける

利回りが高い案件はどうしても魅力的に映ってしまいますが、利回りが高い案件にはそれなりのリスクもあります。「リターンが大きいほどリスクも高い」というのは投資の大原則ですが、ソーシャルレンディング投資も例外ではないのです。

ソーシャルレンディングには10%以上の高い利回りをもった案件もありますが、これはつまり、ソーシャルレンディング事業者はこれよりも高い金利で借りて企業に融資を行っているということです。

当たり前の話ですが、融資を受ける側はできるだけ金利が低いところから借りようとします。高い金利でしか借りることができないということは、それだけ返済能力が低いということです。

そのため、高利回りの案件では貸し倒れリスクが高くなります。10%以上の利回りがある案件に投資する時には、借り手企業に本当に返済能力があるかどうか見極める必要があるでしょう。

 

ちなみに、融資先への金利は私たち投資家が思っているよりも高いことがあります。ソーシャルレンディング事業者は投資家への利回りに加えて自社の利益(営業者報酬)を足してお金を貸し出しているからです。

たとえば、投資家への利回りが10%で営業者報酬が5%だった場合には、企業へ貸し出す時の金利は15%ということになります。

本当に重要なのは投資家への利回りではなく、企業へ貸し出す時の金利です。しかし、営業者報酬が明示されていることは少ないのが現状です。

編集長 わさ
編集長 わさ
僕は10%を超える案件は貸し倒れリスクが怖いので投資しないようにしています。

分散投資をする

分散投資とは、投資対象を多様化させることで投資におけるリスクを減らして安定的に利益を得る方法です。たとえば、分散投資を行わずに1つの案件だけに投資してそこで貸し倒れが起こってしまった場合、投資資金の大半を失ってしまいます。

この時、分散投資を行っていれば失う資金は一部だけで済みます。

ソーシャルレンディングでは投資する案件や事業者は分散させたほうがいいでしょう。分散投資については以下の記事で詳しく解説しています。

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分配金と税金

一般的な投資の利益は分離課税されるため、利益が増えていっても税率は変わりませんが、ソーシャルレンディングの分配金は総合課税です。そのため、利益が増えていくと税率が上がっていってしまいます。

会社員で勤め先が年末調整をしてくれる場合、通常はソーシャルレンディングで利益を得ても確定申告の必要はありません。

しかし、ソーシャルレンディングなどの利益が20万円を超えてくると確定申告が必要になってきます。確定申告については以下の記事で詳しく解説しています。

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まとめ

分配金とは投資の運用期間が終わって返ってくる利息のことで、償還金とは運用期間が終わって返ってくる元本のことです。分配や償還には以下のような種類があります。

  1. 元本一括返済:分配は毎月、償還は最後に行われる
  2. 元利均等返済:分配も償還も毎月行われる
  3. 満期一括返済:分配も償還も最後に行われる

ソーシャルレンディングで分配金を高めるためには高利回りの案件は避けるようにし、分散投資を行うようにしましょう。ちなみに、ソーシャルレンディングの分配金は20万円を超えてくると確定申告が必要になってきます。

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