ソーシャルレンディング投資でいちばん大切なのはどんなことだと思いますか?
このように聞かれたら、私は「分散投資すること」だと答えます。とはいえ、この記事を読みに来た方の中には以下のように感じている人が多いと思います。
「そもそも分散投資って何?」
「分散投資がソーシャルレンディングで大事なのはどうして?」
そこで、この記事ではファイナンシャルプランナー&ソーシャルレンディング投資家の私がソーシャルレンディングの分散投資について解説しています。
分散投資についてすぐわかる記事になっているので、ぜひご覧ください。
分散投資ってなんですか?
- 地域
- 投資商品
- 時間
詳しく見ていこう!
SL投資法典はソーシャルレンディング投資家&ファイナンシャル・プランナーのわさが運営するソーシャルレンディング総合サイトです。
「初心者にソーシャルレンディング投資で後悔してほしくない」という思いから、わかりやすく正確な情報発信を心がけています。
分散投資とは
分散投資とは、投資対象を多様化させることで資産運用におけるリスクを減らして安定的に利益を得る方法です。分散投資はよく「卵は1つのカゴに盛るな」という格言と一緒に紹介されます。
卵を1つのカゴに盛ってしまうと、そのカゴを落とした場合に全部の卵が割れてしまうかもしれません。しかし、卵を複数のカゴに「分散」させて盛っておけば、そのうちの1つを落としたとしてもほかのカゴに盛られた卵は影響を受けずに済みます。
このように、投資でも1つの投資商品に集中して投資を行ってしまうと、その投資が失敗した時に大金を失ってしまいます。一方、分散投資を行っていれば、1つの投資商品で失敗したとしても失うお金は一部で済みます。
もちろん、分散投資を行うと、投資対象のどれかで損失を出す確率は上がります。
しかし、分散投資を行えば投資資金の大半を失って再起不能になることはありません。分散投資は多少の損失を許容することで、大きく資産を減らすことなく安定的に資産運用を行っていく方法なのです。
なお、ソーシャルレンディングで分散投資を行う場合には理想を言えば30程度の案件に分散させるべきと言われています。ただ、よほどお金を持っている人でなければ10程度の案件に分散するのが現実的な目安と言えるでしょう。
分散の種類
分散投資では、具体的に地域、投資商品、時間の3つを分散させる必要があります。それぞれ見ていきましょう。
地域の分散
投資対象の地域や通貨は分散する必要があります。たとえば、ソーシャルレンディングでは国内の案件が多いですが、国内の案件だけに投資していては日本の景気が悪化した時などに貸し倒れが多く発生してしまうリスクがあります。
また、たとえば東京の案件だけに集中していた場合にはさらに危険です。東京で地震などの災害が起きた時にも大きなリスクにさらされてしまいます。
国内と海外、新興国と先進国、欧州とアジアなど地域を分散させて投資を行うようにしましょう。
投資商品の分散
1つの投資商品にだけ投資するのは危険です。たとえば、株式だけに投資していた場合、金融危機が起こった場合などに大きな被害を受けてしまいます。
ソーシャルレンディングは初心者におすすめの素晴らしい投資商品ですが、ソーシャルレンディングだけに投資するより、複数の投資商品を組み合わせて資産運用を行ったほうが安定的に資産を増やしていくことができます。
また、ソーシャルレンディングの場合、1つの案件だけに投資してしまうのも良くありません。以下を分散して投資を行っていくようにしましょう。
事業者
ソーシャルレンディングは歴史が浅いこともあり、ソーシャルレンディング事業者の中には規模が小さい企業が多く含まれています。
今のところ倒産したソーシャルレンディング事業者はありませんが、金融庁による行政処分を受けて事業を続けられなくなってしまった事業者はあります。
すべての資金を同じ事業者で運用していては、もしもの時に投資資金の大半を失ってしまう可能性があります。分散投資を行っていれば、そんな時に被害を限定的にすることができます。
ただ、闇雲に事業者を選んでいれば無駄にリスクを減らす結果になってしまいます。信頼できる事業者を複数選んで、そこでソーシャルレンディング投資を行うべきでしょう。
ちなみに、信頼できる事業者の選び方については以下の記事で詳しく解説しています。

テーマ
ソーシャルレンディングにはさまざまなテーマがあります。具体的には、不動産、再生可能エネルギー、事業の資金などです。それぞれのテーマの詳細については以下の記事で詳しく解説しています。

テーマを分散させればテーマ全体が被害を受けてしまった場合にリスクを減らすことができます。たとえば、ソーシャルレンディングで不動産関係の案件は人気がありますが、不動産市場で大暴落が起こってしまったら大きな被害を受けてしまいます。
テーマもきちんと分散させるようにしましょう。
ファンド(案件)
案件を分けることは分散投資の基本です。案件をわけておけば、ある案件で貸し倒れが起こったときのリスクを低く抑えることができます。
融資先
違うファンドでも融資先が同じになっている場合があります。融資先が集中してしまうとその会社がお金を返せなくなった時に大きな被害を受けてしまいます。
そのような事態を避けるために融資先は分散するようにしましょう。現在では匿名化が解除されているため、ソーシャルレンディング事業者によっては融資先の企業名がはっきりわかることがあります。
また、融資先の企業名が開示されていなくても融資先に個別のアルファベットを割り当てて融資先が識別できるようになっている事業者は多いです。
時間の分散
ソーシャルレンディングではあまり関係ありませんが、株などの一般的な投資では時間の分散も大切になってきます。時間の分散では金融商品を一度に購入することはせず、一定の間隔を空けて定期的に購入します。
株などは価格変動が大きい投資商品ですが、時間の分散を行うことで価格変動リスクを減らすことができます。
具体的な時間の分散の手法としてはドルコスト平均法が有名です。ドルコスト平均法ではある金融商品を定期的に一定金額ずつ購入することで価格変動リスクを減らします。
まとめ
分散投資は投資対象を多様化させることで資産運用のリスクを低くして安定的に利益を得る方法です。ソーシャルレンディング投資では以下の要素を分散するようにしましょう。
- 投資先の地域
- 事業者
- テーマ
- ファンド(案件)
- 融資先
24の数値化可能な指標を用いてソーシャルレンディング38事業者のランキングを作成しました。
順位 | 事業者名 | 公式 | 利回り | 信頼性 | 投資しやすさ |
---|---|---|---|---|---|
1位 | クラウドバンク | 6.99% | |||
2位 | SBIソーシャルレンディング | 3.82% | |||
3位 | SAMURAI FUND | 7.30% | |||
4位 | オーナーズブック | 4.76% | |||
5位 | クラウドクレジット | 8.91% |