ソーシャルレンディング事件簿

【2020最新】ガイアファンディング大規模遅延の理由|黒幕は誰?

ガイアファンディングで大規模な遅延が起きているのはmaneoの責任です。

そう言われても、多くの人は下記のような感想を持つと思います。

「そもそもガイアファンディングで何が起こってるの?」
「ガイアファンディングで大規模な遅延が起きているのはどうして?」

そこで、この記事ではガイアファンディングという事業者のこと、なぜ大規模な遅延が起こっているのかについて、ファイナンシャルプランナーのわさができる限りわかりやすく解説します。

この記事を読めば、なぜ「ガイアファンディングで大規模な遅延が起きているのはmaneoの責任」なのかわかると思います。

すぐ読める概要もあるので、ぜひご一読ください。

ガイアファンディングの大規模遅延の概要を見る

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ガイアファンディングとは?


ガイアファンディングはアメリカの不動産に特化したソーシャルレンディング事業者です。以下のような特徴があります。

  • 平均利回りが約9.7%で高め
  • 全案件担保付き
  • 運用期間は1年以上と長いものが多い
  • 為替ヘッジ※がついているため、為替の変動の影響を受けない

そして、ガイアファンディングはmaneoファミリーの一員です。

maneoファミリーについては下で詳しく解説していますが、業界ナンバー1の融資実績を持つmaneoと関係が深い事業者だと理解していただければ、だいたい間違っていません。

maneoファミリーの説明はコチラ

  • 為替ヘッジ
    手数料を払えばソーシャルレンディング事業者が為替リスクを負担してくれるという制度

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ガイアファンディングの大規模遅延の概要


ガイアファンディングは2018年9月25日から一部の案件の返済が遅延しはじめ、11月22日には全案件が遅延しました。その原因はmaneoにあります。

maneoがガイアファンディングに毎月分配を強制したり、リファイナンス(借金を返すために借金すること)をしにくくしたりした結果、ガイアファンディングは手元にお金がなくなってしまったのです。

現在、maneoはガイアファンディングにお金の返済を求める訴訟を起こしています。簡単に言うと、maneoは以下のような対応をしたのです。

「毎月利息を返してね。でも、お金を借りるのは禁止。融資先が毎月利息を支払わないから手元にお金がない? じゃあ裁判するしかないね」

ガイアファンディング大規模の理由を詳しく見る

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ガイアファンディングの大規模遅延の基礎知識【詳細の前に読んでください】


ガイアファンディングの大規模遅延は少し複雑な構造になっています。

そこで、この項ではガイアファンディング大規模遅延の基礎知識を解説します。

この項を読めば、ガイアファンディングの大規模遅延の詳細がよく理解できると思います。

以下について解説していきます。

それぞれ見ていきましょう。

maneoファミリーとは?


maneoファミリーとは、maneoが提供するプラットフォームを使う事業者のことです。

そもそも、ソーシャルレンディング事業を行うためには以下のふたつの免許を持っている必要があります。

  • 第二種金融商品取引業
    事業として投資家から集めたお金を運用するのに必要な免許
  • 貸金業
    事業としてお金を貸すのに必要な免許

第二種金融商品取引業は貸金業と比べて、取得するのが難しいと言われています。

そこで、maneoが「うちの第二種金融商品取引業の免許を使ってソーシャルレンディング事業をやっていいよ」と言ったのがmaneoファミリーです。

maneoファミリーなら貸金業の免許だけ持っていれば、ソーシャルレンディングを始められるのです。

図で表すと以下のような仕組みです。

maneoファミリーの仕組み

maneoファミリーに関連する用語も抑えておきましょう。関連する用語には以下のようなものがあります。

  • maneo本体
    maneo自体が提供するソーシャルレンディングサービスのこと
  • maneo社
    貸金業者。maneo本体で募集された案件で企業にお金を貸すのが業務
  • maneoマーケット社
    第二種金融商品取引業者。maneo本体やmaneoファミリーで案件を募集するのが業務
  • セレクトファンド
    maneoファミリーの案件をmaneo本体で募集する時の案件名

リファイナンス(借り換え)とは?

リファイナンスとは、今まで借りていたお金を別のところから借りることです。簡単に言うと、「借金を返すために借金をする」という状態を指します。

当然ながら、これは健全な状態とは言えません。借金の返済期限を先延ばしにしているに過ぎないからです。

ガイアファンディングの大規模遅延では、このリファイナンスが大きな問題を招きました。

ガイアファンディングに関係する5つの法人

ガイアファンディングには5つの法人が関係しています。それは以下の5社です。

  • maneoマーケット社
    案件の募集を行う
  • ガイアファンディング社
    Gaiafunding Cayman Limitedにお金を貸したり、返済を受けたりする
  • Gaiafunding Cayman Limited
    ガイアファンディング社の子会社で、税金の二重課税を防ぐ役割がある
  • 海外関連会社
    為替ヘッジをする
  • 米国関連会社
    融資先にお金を貸しつけたり、返済を受けたりする

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ガイアファンディングの大規模遅延の詳細


ガイアファンディングの大規模遅延の年表は以下のとおりです。

2018年9月25日約2.7億円の遅延が発生
2018年11月1日新たに約1.1億円の遅延が発生
2018年11月8日新たに約2.4億円の遅延が発生
2018年11月22日約42億円、ほぼ全案件で遅延が発生
2018年12月3日新たに約20.5億円の遅延が発生
2018年12月20日maneoがガイアファンディングに関する調査の報告を無期限延期
2018年12月21日今後新たに案件の募集を行わないことを発表
2019年1月18日この日返済される予定だった案件の償還が遅延
2019年2月14日全案件遅延後初めての分配
2019年3月1日ガイアファンディングが投資用口座にあった投資家のお金を返金
2019年3月28日maneoがガイアファンディング代表取締役に訴訟を提起
2019年6月26日ガイアファンディングが電話番号を変更
現在大きな進捗はなし

それぞれ詳しく見ていきましょう。

2018年9月25日:約2.7億円の遅延が発生

2018年9月25日、「テキサススターローンファンド23~25号、27~28号、31号、35~37号、40~41号、43~50号(第1~19次募集)」で約2.7億円の遅延が発生しました。

遅延の原因は、「開発許可取得に想定以上に時間を要しており、開発案件の売却が行われていないため」でした。

この案件の借り手は不動産事業者に土地の取得代などを貸していました。不動産事業者は土地を買い、そこに建物を立てて売る予定でしたが、まだ売れてないため延滞が起こったのです。

2018年11月1日:新たに約1.1億円の遅延が発生

2018年11月1日、maneoが募集した「ガイアファンディングセレクトファンド164~168号」で遅延が発生しました。遅延した金額は約1.1億円になります。

maneoの募集する「セレクトファンド」とは、maneoファミリーの投資案件にmaneo本体のほうから投資できるというものです。

今回は利息はすべて支払われましたが、元本は返済されませんでした。

遅延の理由はこちらも「開発許可の取得が遅れていること」でした。maneoは開発許可の取得時期は2018年内だと説明しました。

2018年11月8日:新たに約2.4億円の遅延が発生

2018年11月8日には、「カリフォルニアローンファンド57号~59号、 62号~63号、 67号、 71号、 79号、80号、 83号、 85号、 90号、 94号、 96号」で約2.4億円の遅延が起こりました。

この案件で遅延が発生した原因は「工事が遅れているから」でした。

この案件ではガイアファンディングが現地の不動産事業者に対して融資を行う事業者に対してお金を貸していました。

不動産事業者が行っていた住宅の改修工事が予定よりも遅れたため、遅延が起こってしまったのです。

2018年11月22日:約42億円、ほぼ全案件で遅延が発生

2018年11月22日、ガイアファンディングでほぼ全案件の利息の支払いが遅延します。遅延額は約42億円で、遅延した案件は138件ありました。

maneoマーケット社はこの日、以下のように発表しました。

ガイアファンディング社のファンドスキームについては、現地の最終貸付先(計14社)への貸付けまでに3社(※)の法人を経由しており、今般の利息の支払いの遅延が最終貸付先からの返済の遅延なのか、または、3社のいずれかの法人に資金が滞留しているのかについて、継続して確認をしている状況

ガイアファンディングで何が起こっているのか、よくわからない状況ということです。

一方、ガイアファンディング社は以下のように発表しました。

当社の100%子会社であり、直接貸付先であるGaiafunding Cayman Limitedへの入金は確認できておりません

米国関連会社からの利息の送金を確認できておりません

図で表すと以下のような状況が起きていたのです。

11月22日遅延に関するmaneoとガイアファンディングの発表

2018年12月3日:新たに約20.5億円の遅延が発生

2018年12月3日にはmaneoが募集したガイアファンディングセレクトファンド92件約20.5億円の案件が遅延しました。

上でも解説しましたが、maneoの募集する「セレクトファンド」とは、maneoファミリーの投資案件にmaneo本体のほうから投資できるというものです。

今回の遅延について、maneoは以下のように発表しています。

最終貸付先からの返済の遅延なのか、または3社のいずれかの法人に資金が滞留しているのか継続して確認中

今回も、maneoはガイアファンディングで何が起こっているのかわからなかったのです。

2018年12月20日:maneoがガイアファンディングに関する調査の報告を無期限延期

当初、maneoは投資家へのメールで「ガイアファンディングに関する調査の報告を12月20日に行う」としていました。

しかし、12月20日には投資家に以下のメールを送りました。

投資家の皆様へ

平素は、maneoをご愛顧いただき誠にありがとうございます。

12月14日に事業者AU社(ガイアファンディング社)向け融資案件について
「【債権回収に関する報告】maneoマーケット:お客様サポート」という件名のメールにてご報告した内容に関するご連絡です。

maneoマーケット社による米国現地での対象不動産の確認及び調査について、
12月20日までには一部案件についての調査報告をさせていただく予定でしたが、
アメリカ現地のパートナー企業との報告内容の確認および精査に想定よりも時間を要しており、
投資家の皆様へのご報告を延期させていただきます。
準備が整い次第、速やかにご報告いたします。

投資家の皆様には、ご心配とご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。
投資家の皆様への償還・分配の早期実現に向けて当社として実施しうる調査等に全力を尽くしますので、
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

2018年12月20日
maneoマーケット株式会社(第二種金融商品取引業者)

maneoはガイアファンディングに関する報告を無期限に延期したのです。

2018年12月21日:今後新たに案件の募集を行わないことを発表

2018年12月21日、ガイアファンディング社長のケルビン・チウ氏は投資家へのメールで、「今後新たに案件の募集を行うことはない」と発表しました。

以下がメールの全文です。

投資家の皆様
平素は、ガイアファンディングをご愛顧いただき誠にありがとうございます。
2018年11月19日運用終了予定案件および全ファンドの利息の返済がなされなかった件につきましては、投資家の皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけしており大変申し訳ございません。
心よりお詫び申し上げます。
理由等につきましては、先に投資家の皆様にメールおよびサイトのお知らせ欄でお伝えした通りです(※)また今後「ガイアファンディング」での募集は、新規・再募集共に行わない方針です。
本件は既に、maneoマーケット社側に伝達済みです。
最終貸付先である米国内の各プロジェクトにつきましては、該当の投資家の皆様に、プロジェクトの状況と返済計画のご案内を、逐次メールで始めております。
弊社といたしましては、投資家の皆様からご出資いただいたご資金を早期に返済すべく、米国関連会社と共に対応しております。
投資家保護を第一に取り組む、という点では、maneoマーケット社とも認識を一つにしております。
以上、この度の件につきまして、謹んで深くお詫び申し上げます。
今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。
2018年12月21日
ガイアファンディング株式会社
代表取締役 ケルビン チウ

2019年1月18日:この日返済される予定だった案件の償還が遅延

2019年1月18日には、この日に返済される予定だった案件の償還が遅延しました。

maneoマーケット社はガイアファンディング社が融資先から回収したお金を投資家に返す予定でしたが、ガイアファンディング社からお金が返ってこなかったのです。

この件について、maneoマーケット社は1月23日に以下のようなメールを投資家に送っています。

ガイアファンディング社のメール本文には1月18日に返済を見込んでいるとの記載がございました。
当社におきましては、1月18日の見込みに従い、着金確認をいたしておりましたが、返済指定口座への着金はございません。

しかも、この件に関してガイアファンディングからの発表はありませんでした。

このできごとにより、投資家は「maneoマーケット社とガイアファンディング社の間で連絡が取れていないのではないか」と疑い始めました。

2019年2月14日:全案件遅延後初めての分配

1月18日にガイアファンディングからmaneoマーケット社に送金されるはずだったお金は、実際には2月4日に送金されました。

そして、2月14日にはガイアファンディングで全案件の遅延が起こってから初めて分配が行われました。

2019年3月1日:ガイアファンディングが投資用口座にあった投資家のお金を返金

2019年3月1日には、ガイアファンディングが投資用口座(デポジット口座)にあった投資家のお金を返金しました。

投資用口座とは、そのソーシャルレンディング事業者で投資するためにあらかじめ入金する必要がある口座のことです。図で表すと以下のようになります。

投資用口座(デポジット口座)

ガイアファンディングは12月21日に「案件の新規募集は行わない」と明言しています。

そうなると投資家が投資用口座にお金を入れておく必要はないため、返金したのです。

ふつうは投資用口座から出金すると手数料がかかるのですが、今回は特別に出金の手数料が無料でした。

2019年3月28日:maneoがガイアファンディング代表取締役に訴訟を提起

2019年3月28日、maneoはガイアファンディング代表取締役の「屈文馨(ケルビン・チウ)氏」に訴訟を提起することを、投資家向けのメールで発表しました。

以下がメールの全文です。

投資家各位
maneo株式会社
訴訟の経過に関するお知らせ
maneo株式会社(以下「当社」という。)は、平成 31 年 3 月 12 日にガイアファンデ
ィング株式会社(以下「ガイア社」という。)および同社代表取締役であり連帯保証人であ
る屈文馨氏に対し、貸金返還等請求訴訟を東京地方裁判所に提起しており、弁論期日が 7 月
31 日にございました。
今回の期日においても、ガイア社は返済義務を負うこと自体は争っておりません。当社と
しては、引き続き訴訟での主張立証と並行して、早期弁済を求める次第です。次回の弁論期
日は 10 月 2 日に予定されております。
投資家の皆様にご説明すべき事項が発生した場合には速やかにご説明させていただきま
す。
以上

ちなみに、この訴訟は「maneoが募集したガイアファンディングセレクトファンドの元本・利息を返済してくれ」というものです。

つまり、この裁判によるお金を取り戻せたとすると、maneoでガイアファンディングセレクトファンドに投資した人のもとにはお金が戻ってきます。

一方、ガイアファンディングで投資をしていた人のお金は返ってきません。

2019年6月26日:ガイアファンディングが電話番号を変更

2109年6月26日、ガイアファンディングは以下のように電話番号を変更しました。

変更前03-3580-2174
変更後050-3185-6833

事件を起こしたソーシャルレンディング事業者が電話番号を変更するのはよくあることです。

ソーシャルレンディング事業者として初めて登録取り消し処分を受けたトラストレンディングも電話番号を変更しています。

編集長 わさ
編集長 わさ
事件を起こしたソーシャルレンディング事業者が電話番号を変更するのは、投資家からの問い合わせが殺到するのを防ぐためだと考えられるよ。

気持ちはわかるけど、誠実な対応とは言えないよね。

現在:大きな進捗はなし

2019年12月現在、ガイアファンディングに関する状況に大きな進捗はありません。

ほとんどの案件の遅延は解消されないままですし、maneoとガイアファンディングの間で起こっている訴訟も進んでいません。

ガイアファンディングはmaneoにお金を返済する義務があること自体は認めているようです。しかし、案件の進捗状況についての返答はあいまいです。

補足:enjinがガイアファンディングに対する訴訟を準備

現在、集団訴訟プラットフォームのenjinがガイアファンディングに対する訴訟を準備しています。

訴訟参加者募集ページはコチラ

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ガイアファンディングで大規模な遅延が起こった理由


ガイアファンディングで大規模な遅延が起こった理由には主に以下の3つがあげられます。

それぞれ見ていきましょう。

理由①:maneoが毎月分配を強制したから

ガイアファンディングで大規模な遅延が起こった原因のひとつは、maneoがmaneoファミリーに毎月分配を強制していたからです。

毎月分配とは、ソーシャルレンディングの分配・償還の方法のひとつで、元本は最後にまとめて返し、利息は毎月返ってくるというものです。図で表すと以下のようになります。

毎月分配

しかし、ガイアファンディングにとって、毎月分配は都合の悪い分配・償還方法でした。ガイアファンディングはアメリカの不動産案件を専門にしていましたが、不動産案件では毎月分配は不可能だからです。

不動産案件では、融資先は土地を買ったり、その土地の上に建物を建てるためにお金を使います。そして、建てた建物を売り、その利益からお金を返します。

不動産案件では、建物を売るまで利益が発生しないのです。そのため、融資先が毎月利息を支払うのは困難です。

 

ガイアファンディングは融資先から利息も元本も最後に回収するしかありませんでした。

ガイアファンディングは「融資先からお金が返ってきてないのに、なんとかして投資家に利息を払わなければならない」という状況に陥っていたのです。

ガイアファンディングの財務状況を図で表すと以下のようになります。

毎月分配による損

収支がマイナスになっている期間が長いことがわかります。

理由②:maneoの行政処分によりリファイナンスがしにくくなったから

ガイアファンディングで大規模な遅延が起こった理由のふたつめは、maneoの行政処分によりリファイナンスがしにくくなったことです。

先ほど、ガイアファンディングは「融資先からお金が返ってきてないのに、なんとかして投資家に利息を払わなければならないという状況に陥っていた」と説明しました。

ガイアファンディングがこれまで問題なく運営できていたのは、「リファイナンス」という手段を使っていたからです。

リファイナンスとは、簡単に言うと「借金を返すために借金する」という状態です。ガイアファンディングは別の案件を募集して投資家にお金を返していたのです。これを図で説明すると以下のようになります。

ガイアファンディングのリファイナンス

しかし、maneoが行政処分を受けたことにより、状況は一変します。リファイナンスの審査が厳格化されたのです。

これにより、事実上、ガイアファンディングはリファイナンスが使えなくなりました。

maneoはガイアファンディングからお金を用意する手段を奪っておきながら、毎月分配を強制し続けました。

これではガイアファンディングがお金を返せなくなっても当然です。

理由③:maneoのプラットフォーム利用料が負担になっていたから

maneoはmaneoファミリーにプラットフォームを貸し出していましたが、もちろん無料ではありません。

利用料は不明ですが、おそらく高額だったものと思われます。

maneoファミリーはmaneoがいなければソーシャルレンディング事業が行えませんし、ほかにプラットフォームの貸し出しを行っている事業者はなく、価格競争がないからです。

maneoのプラットフォーム利用料も、ガイアファンディングの負担になっていた可能性があります。

編集長 わさ
編集長 わさ
maneoはガイアファンディングにリファイナンスをさせないのに毎月分配を強制した。利用料も徴収するのに救済はしなかった。

ガイアファンディングがお金を返せなくても当然の状態に追い込みながら、いざ返済が止まったら訴訟を起こした。

ガイアファンディングの大規模な遅延はmaneoが引き起こしたと言っても過言ではないよ。

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【考察】ガイアファンディングは悪徳事業者なのか?


ガイアファンディングが投資家をだましているかどうかはなんとも言えません。少なくとも誠実に対応しているとは言えませんが、投資家をだました決定的な証拠もありません。

ガイアファンディングの言葉を信じるなら、融資先のプロジェクトは進行しているようです。融資先からお金が返ってくれば、投資家への返済も行われると考えられます。

ただ、すでに最初の遅延から1年以上経っているのに進展がないのは気になります。

ガイアファンディングをめぐる状況に関しては、今後も状況を注視していく必要があるでしょう。

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ガイアファンディングの遅延に関係する人物

ガイアファンディングの遅延に関係する人物としては主に以下の5名があげられます。

ケルビン・チウ氏ガイアファンディング社長
瀧本憲治氏maneoマーケット・maneo前社長
眞鍋丈司氏ガイアファンディング元取締役
倉石灯氏ガイアファンディング元取締役
眞鍋清氏ガイアファンディング元監査役

それぞれ見ていきましょう。

ケルビン・チウ氏(ガイアファンディング社長)


ケルビン・チウ氏はガイアファンディングの創業者であり、社長でもあります。

出身は台湾で、国立台湾大学を卒業し、ニューヨーク大学でコンピューターサイエンスの修士号を取得しています。

ゴールドマンサックス、JPモルガンチェイス、Citiグループなど東京の金融業界で活躍していました。

2015年にガイアファンディングを創設し、代表取締役になりました。ガイアファンディングの米国関連会社の社長でもあります。

また、海外関連会社はケルビン・チウ氏の親族が社長をつとめていますが、実権はケルビン・チウ氏が握っています。

瀧本憲治氏(maneoマーケット・maneo前社長)


瀧本憲治氏はmaneoマーケット社・maneo社の前社長です。

2013年に日本初のソーシャルレンディングサービスmaneoを立ち上げ、長いこと日本のソーシャルレンディング業界を引っ張ってきました。

しかし、maneoが行政処分を受け、投資家からの信頼を失ったことから、2019年3月に社長を辞任しました。

眞鍋丈司氏(ガイアファンディング元取締役)


眞鍋丈司氏はガイアファンディングの元取締役です。ケルビン・チウ氏とともに、ガイアファンディングの創業者でもあります。

倉石灯氏(ガイアファンディング元取締役)


倉石灯氏はガイアファンディングの元取締役です。和魂リアルティという会社を設立し、CEO(代表取締役)をつとめています。

眞鍋清氏(ガイアファンディング元監査役)


眞鍋清氏はガイアファンディングの元監査役です。公認会計士の資格を持っています。

眞鍋丈司氏の父親なのではないかと言われています。

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ガイアファンディングのような遅延に巻き込まれない対策


ガイアファンディングのような遅延に巻き込まれない対策には主に以下の3つがあります。

それぞれ見ていきましょう。

対策①:信頼できる事業者を選ぶ

ソーシャルレンディングでは信頼できる事業者に投資することがとても大切です。

ソーシャルレンディングでは融資先の返済が滞った時に投資家は何もできず、ソーシャルレンディング事業者にお金の回収を任せるしかないからです。

信頼できる事業者の選び方は、以下の記事で解説しています。あわせて参考にしてみてください。

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対策②:利回りが高すぎる案件には投資しない

ソーシャルレンディングの利回りは平均すると7~8%程度ですが、利回りは2%から10%を超えるものまでさまざまです。

そして、利回りが高い案件には相応のリスクがあります。利回りが高い案件に投資する時には、本当にお金が返ってくるか、慎重に検討するべきです。

対策③:投資先を分散する

ひとつの事業者に集中投資をしていると、その事業者が大規模な貸し倒れを起こした場合には、大きな損害を受けてしまうことになります。

大損害を防ぐためにも、分散して投資することは大切です。分散投資をしていれば、たとえ貸し倒れが起こっても、大損害は受けずにすみます。

分散投資は以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。

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ガイアファンディングのまとめ

ガイアファンディングは以下のような特徴を持つソーシャルレンディング事業者です。

  • 平均利回りが約9.7%で高め
  • 全案件担保付き
  • 運用期間は1年以上と長いものが多い
  • 為替ヘッジがついているため、為替の変動の影響を受けない

ガイアファンディングは2018年9月25日から一部の案件の返済が遅延しはじめ、11月22日には全案件の返済が遅延してしまいました。

その理由は以下の3つがあげられます。

このような遅延に巻き込まれないためには、以下のような対策が有効です。

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