ソーシャルレンディングにおいて、保証はかなり重要です。
そう言われても多くの人は以下のように感じると思います。
「そもそも保証って何?」
「ソーシャルレンディングで保証が重要なのはどうして?」
そこで、この記事ではファイナンシャルプランナー&ソーシャルレンディング投資家の私がソーシャルレンディングの保証について徹底的に解説しています。
保証についてすぐわかるので、ぜひご一読ください。
たとえば、Aさんが借金を返せなくなってしまった時に、Bさんが代わりに払うっていう約束をしたら、それを保証って言うんだ。
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「初心者にソーシャルレンディング投資で後悔してほしくない」という思いから、わかりやすく正確な情報発信を心がけています。
保証とは?
保証とは、お金を借りた人や企業がお金を返せなくなった時に、代わりの第三者が返済をするという約束のことです。
たとえば、Aさんが300万円借りて、その時Bさんに保証人になってもらったとします。すると、Aさんがどうしてもお金を返せなくなってしまった場合には、Bさんが300万円と借金の利息を払うことになるのです。
そして、ソーシャルレンディングの案件には保証があるものがあります。保証があると、借り手の企業が借金を返済できなくなってしまった時にお金を回収しやすくなるので、お金を投資する側としては安心できます。
そのため、保証がついている案件はついていない案件よりも安心です。
保証と元本保証
先ほど解説した保証と似た言葉に元本保証があります。しかし、この2つは似ているようでいて、ぜんぜん異なる意味を持っています。
保証は先ほども解説した通り、お金を借りた人や企業がお金を返せなくなった時に、代わりの第三者が返済をするという約束です。
一方、元本保証とは、運用期間すべてにおいて、元本割れが起こらないことを表します。つまり、元本保証であれば、必ず元本以上の金額が返ってきます。
ちなみに、ソーシャルレンディングは元本保証のない投資商品です。そのため、貸し倒れが起こったりすると、投資したお金の一部や全部が返ってこないことがあります。
保証がついている案件でも、代わりにお金を返してくれる人や企業がお金を返せなければ、投資したお金は戻ってきません。勘違いしないように注意しましょう。
保証と担保
担保とは、お金を借りた人が返せない状態になった時のためにあらかじめ用意しておくモノのことです。たとえば、自分の住んでいる家を担保にした場合、お金を返せない状態になったらその家が担保として取られ、売られてしまいます。
ちなみに、保証はお金を借りた人や企業がお金を返せなくなった時に、代わりの第三者が返済をするという約束のことなので、人的担保と呼ばれることがあります。
さて、担保と保証ですが、どちらがより安心なのでしょうか。
答えは担保です。まず、担保の場合には、裁判を起こさなくても、担保になっているものを売ることで資金を回収することができます。
一方、保証の場合には、代わりに返済することになっている人が「やっぱお金は出せない」と言ったら裁判にまで持ち込まなくてはなりません。
また、本当にその人に返済能力がなかった場合にはお金を回収するのは難しいでしょう。
ちなみに、担保と保証はどちらかしか設定できないというものではありません。そのため、担保も保証もある案件が一番安心と言えるでしょう。
なお、ソーシャルレンディングの担保については以下の記事で詳しく解説しています。興味のある方はご覧ください。

保証の種類
ソーシャルレンディングには以下の3種類の保証があります。
- 個人連帯保証:借り手企業の代表者や役員などによる保証
- 関連会社保証:借り手企業に関連する会社による保証
- 保証会社による保証:保証が専門の会社による保証
それぞれ見ていきましょう。
①個人連帯保証
個人連帯保証とは、借り手企業の代表者や役員などによる保証のことです。会社が借りたお金を返済できなくなった時には、代表者や役員個人が返済します。
ただ、個人連帯保証は3種類ある保証の中で、一番信頼度の低い保証です。なぜなら、会社に借りたお金が返せないほど損害が出ている状況で、個人が返せる金額などたかが知れているからです。個人連帯保証があっても、投資家のもとに返ってくるお金はわずかでしょう。
また、その人が破産してしまったらお金を回収することができません。しかも、借金の返済として用いることができるのはその人名義の資産だけです。そのため、家族や親族名義の資産から借金を回収することはできません。
個人連帯保証の対象になっている人の所有財産について公表されていることもまずないので、安全性を評価することすらできません。
個人連帯保証はお守り程度のものだと考えておいたほうがいいでしょう。
②関連会社保証
関連会社保証とは、借り手企業に関連する会社による保証のことです。会社が借りたお金を返済できなくなった時には、借り手企業の関連会社が返済します。
これは個人連帯保証よりはずっと安心できる保証ですが、あまり信頼には値しないでしょう。なぜなら、信頼度はその関連会社の財務状況や規模によりますが、それが公開されていることは少ないからです。
ただ、LCレンディングのLCギャランティーファンドは例外です。このファンドでは、JASDAQに上場していて、決算も公開されているLCホールディングスの保証がついているからです。
LCホールディングスホールディングスの経営状態が悪化しない限り、かなり信頼できる保証と言えるでしょう。
③保証会社による保証
保証会社とは、一定の費用を支払う代わりに、貸したお金を保証してくれる会社のことです。保証会社は保証を専門に行っているのできちんとノウハウがあります。また、保証をする会社の審査もきちんと行っています。
そのため、保証の中では一番安心できるものと言えるでしょう。ただ、保証会社の規模はたいてい公開されていないため、過信は禁物です。小さな規模の保証会社だった場合、共倒れになってしまう可能性もあるからです。
また、保証会社による保証がついている案件は返済金利の一部が保証会社に支払われます。そのため、そのような案件は利回りが低い傾向にあります。
まとめ
ソーシャルレンディングにおける保証とは、お金を借りた人や企業がお金を返せなくなった時に、代わりの第三者が返済をするという約束です。
そして、保証には以下の3種類があります。
- 個人連帯保証:借り手企業の代表者や役員などによる保証
- 関連会社保証:借り手企業に関連する会社による保証
- 保証会社による保証:保証が専門の会社による保証
なお、この3つの保証の中では保証会社による保証が一番信頼できます。
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2位 | SBIソーシャルレンディング | 3.82% | |||
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5位 | クラウドクレジット | 8.91% |