ソーシャルレンディングの基本

【FPが解説】ソーシャルレンディング投資で大切な複利効果とは?

ソーシャルレンディングで効率的に利益を増やしていくために一番重要なことは何だと思いますか?

こう聞かれたら、私は間違えなく「複利効果を意識すること」だと答えます。しかし、この記事を読みに来た方の中には以下のように感じている人が多いと思います。

「そもそも複利効果って何?」
「ソーシャルレンディングで複利効果を活かすにはどうしたらいいの?」

そこで、この記事ではファイナンシャルプランナー&ソーシャルレンディング投資家の私がソーシャルレンディングで大切な複利効果について解説しています。

複利効果についてすぐ分かる記事になっているので、ぜひご一読ください。

新人 みのり
新人 みのり
編集長! 複利効果ってどんな効果なんですか?
編集長 わさ
編集長 わさ
複利効果とは、元本に利息を加えたものが新たな元本になって、再投資されていくことで雪だるま式に元本が膨らんでいく効果のことだよ。

ソーシャルレンディングは複利効果と相性の良い投資方法だから、コツをつかめば複利効果を使って効率的に資産を増やしていくことができるよ。

新人 みのり
新人 みのり
どんなコツがあるんですか?
編集長 わさ
編集長 わさ
以下のようなコツがあるよ!
 

  • できるだけ早く投資を始める
  • 長期間投資する
  • 分散投資
  • 貸し倒れリスクを抑える
  • こまめに再投資する
  • むやみに利率が高い案件を選ばない
  • 毎月分配型(元利均等返済)の案件を選ぶ

 

新人 みのり
新人 みのり
なるほど! わたしも複利効果を活用してお金持ちになりたいです!

SL投資法典はソーシャルレンディング投資家&ファイナンシャル・プランナーのわさが運営するソーシャルレンディング総合サイトです。

初心者にソーシャルレンディング投資で後悔してほしくない」という思いから、わかりやすく正確な情報発信を心がけています。

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複利効果とは


複利効果とは、元本に利息を加えたものが新たな元本になって、再投資されていくことで雪だるま式に元本が膨らんでいく効果のことです。ちなみに、複利の対義語は単利です。単利では一番はじめの元本にだけ利息がついていきます。

複利効果はよくニワトリの例で説明されます。みのりちゃんが1羽のニワトリを飼っていて、このニワトリは毎年1つずつ卵を産むとします。

①卵をすぐに食べた場合(単利)

卵をすぐに食べた場合、毎年1つの卵を得ることができます。これが単利です。

②卵を食べずニワトリに育てた場合(複利)

卵を食べずにニワトリに育てた場合、卵からかえったニワトリが卵を産み、時間がたてばたつほど多くの卵を得られるようになります。

ニワトリになるまで1年かかるとすると、10年後には512個もの卵を得られるようになります。一方、卵をすぐに食べてしまった場合には10年後も得られる卵は1個です。

 

話をお金に戻しましょう。金融の世界ではニワトリが元本で、卵がリターンです。ここでは元本が100万円で、年利7%で投資を行うとします。その場合の資産の推移は以下の表の通りになります。

運用期間が増えていくと、複利での利益が雪だるま式に増えていくのがわかります。50年後には単利の場合には450万円になりますが、複利の場合には約2950万円になります。

計算方法

複利で運用した場合の元利合計は以下の式で求めることができます。

元利合計 = 元本×((利回り(%)÷100)+1)^投資期間

ちなみに、単利で運用した場合の計算式は以下のとおりです。

元利合計 = 元本×(利回り(%)÷100)×投資期間+1

ただ、これらの計算は煩雑なので、暗算するのは難しいですよね。そこで、複利には72の法則を利用した計算式もあります。これは元本が2倍になるまでの年数を簡易的に求める方法です。

元本が2倍になるまでの年数 = 72÷年利(%)

たとえば、年利が8%の場合には、元本が2倍になるのは約9年後ということになります。ただ、これは正確な計算方法ではないので過信しすぎないようにしましょう。

複利効果を高める要因


複利効果を高める要因は時間利率元本です。それぞれ見ていきましょう。

時間

複利でも単利でも、数年の間は大した差はありません。しかし、何年も積み重なっていくと複利の効果はどんどん大きくなっていきます。そのため、複利効果が発生する状態をできるだけ長くしていくと複利効果を高めることができます。

なお、実際の資産運用ではリターンは毎年一定ではないので、上の図で見たようにきれいなカーブを描くわけではありません。しかし、長い間資産運用を続けるほど複利効果が大きくなっていくのは事実です。

利率

利率が高ければ高いほど複利効果は大きくなっていきます。たとえば、3%、5%、7%で比べると曲線が大きく異なるのがわかります。

ただ、一般的に、リターンが大きい投資商品はそれだけリスクも大きくなります。リターンが大きくてリスクがない商品があればベストなのですが、そのような投資商品は実在しません。もしそのような話があったとしたら、それは詐欺です。

そのため、より高い複利効果を得たいならリスクとリターンを考えて、一番安定的に利益が得られる投資商品を選ぶといいでしょう。

元本

元も子もない話ですが、元本が大きいほど複利効果は大きくなります。元本が200万円あれば、100万円だった時と比べて2倍の利益を得ることができます。

ソーシャルレンディングと複利効果の相性が良い5つのワケ


ソーシャルレンディングは複利効果と相性の良い投資商品です。その理由を5つにわけて見ていきましょう。

①利回りがある程度高い

複利効果で利回りは大切な要素です。たとえば、銀行の預金にも複利効果は働きますが、銀行預金で複利効果を実感するのは難しいでしょう。なぜなら、現在の銀行預金の利率は0.01%程度であり、これでは100年預けても1%程度しか増えません。

複利効果を実感するためには、少なくとも年利3%以上の利回りが必要でしょう。その点ソーシャルレンディングは平均7%程度の利回りを持っているので、複利効果を実感することができます。

②値動きがない

投資商品自体の値動きが大きいと複利効果は発揮されにくいです。

たとえば、2%の配当金がある株の銘柄があっても、株の値動きはそれよりはるかに大きいので複利効果を発揮するのは難しいでしょう。なぜなら、株は損をすることも多い投資方法ですが、複利効果は損失とかなり相性が悪いからです。

株価が下がって元本が大きく減ってしまうと、複利効果で増やすにはとても長い時間がかかってしまいます。

その点ソーシャルレンディングは値動きがない投資商品なので、安定的に利益を得ることができ、複利効果と相性の良い投資商品と言えます。

③最低投資額が低い

複利効果を生かす上で、最低投資額はとても重要です。もし最低投資額が高いとたとえ利息があってもそれを再投資することができず、複利効果がうまく発揮できなくなってしまいます。

たとえば、元本が100万円で年利が10%だとしても、最低投資額が100万円だったら1年後得られる10万円の利息は再投資することができず、単利での運用になってしまいます。利息を再投資できるのは10年後です。

その点ソーシャルレンディングは最低投資額が1万円で、1000円単位で投資することができる事業者もあります。そのため、複利効果を発揮しやすい投資商品になっています。

④いつでも投資できる

当たり前の話ですが、複利効果が働くのは投資している期間だけです。投資していない時にはもちろん複利効果は働きません。そのため、複利効果を得るためには投資期間が終わったお金をすぐに再投資できる環境が必要です。

その点ソーシャルレンディングはいつでも案件が募集されている事業者が多く、いつでも再投資できる環境が整っています。

⑤リスクが高くない

リスクが高い投資商品は複利効果と相性が悪いと言われています。なぜなら、複利効果は元本の大きさに大きく左右されるからです。リスクが高いと元本が減った時に得られる利息も大きく減ってしまい、損失を取り戻すまでには長い時間がかかってしまいます。

その点ソーシャルレンディングはリスクが低い投資商品です。そのため、複利効果との相性が良い投資商品と言えるでしょう。

編集長 わさ
編集長 わさ
個人的には、複利効果を活かしやすい事業者はクラウドバンクだと思っています。

クラウドバンクは最低投資額が1万円で1000円単位で投資できますし、常に案件が募集されていますし、いままで貸し倒れが起こったことはありません。

ソーシャルレンディングと複利効果の相性が悪い部分


ソーシャルレンディングには複利効果と相性が悪い部分もあります。それぞれ見ていきましょう。

税制面で不利

ソーシャルレンディングは税制面で不利な投資方法と言われています。一般的な投資による利益は分離課税されるため、税金は20.315%で一律です。

一方、ソーシャルレンディングによる利益は総合課税で所得が増えていくとそれだけ税金も増えていってしまいます。そのため、所得が増えれば増えるほど税制面で不利になっていきます。

税率が高くなると実質の利率が低くなり、複利効果は小さくなってしまいます。

編集長 わさ
編集長 わさ
ソーシャルレンディングは知名度が低いため総合課税という扱いになっています。

将来ソーシャルレンディングの知名度が上がれば分離課税になる可能性はあります。

iDeCoやNISAが使えない

iDeCoは自分で積み立てる年金のようなものです。加入者は毎月一定額を積み立てて、定期預金、保険、投資信託などの金融商品で自ら運用して60歳以降に受け取ります。

積み立てた金額は所得控除の対象になって所得税や住民税を節税することができます。また、運用で得た利益は非課税になります。そのため、税制面でかなり有利になっています。

NISAは年120万円までの投資が非課税になる制度です。

iDeCoやNISAが使えると税制面で有利なのですが、ソーシャルレンディングでは残念ながら使えません。将来使えるようになるのを期待したいところです。

ソーシャルレンディングで複利効果を最大化する7つのコツ


ソーシャルレンディングで複利効果を最大化するためには7つのコツがあります。それぞれ見ていきましょう。

①できるだけ早く投資を始める

初心者はまとまったお金がないと投資は始められないと考えがちですが、その考えはあまり正しくありません。投資の開始が遅いと複利で得られる利益は少なくなってしまいます。

これまで解説してきたとおり、複利で時間は大切な要素です。少額でも早く投資を始めたほうが得られる利益は大きなものになります。投資について実践形式で勉強するためにも、早く投資を始めるようにしましょう。

②長期間投資する

複利効果を大きくするためには長期間投資していく必要があります。そのため、途中でやめずに数10年単位の長い間投資を行っていくのが大切です。

数年程度では複利効果はあまり実感できないでしょう。

③分散投資

複利効果は損失に弱いところがあります。そのため、できるだけ安定した収益をあげていくのが複利効果を最大化するコツです。そして、安定した収益をあげていくために有効な方法が分散投資です。

分散投資では投資先をわけることで一気に大金を失ってしまうリスクを軽減することができます。

たとえば、100万円を1つの案件に投資してそこで貸し倒れが起こった場合には100万円すべてを失ってしまいます。一方、10万円を10の案件に分散投資した場合、そのうちの1つで貸し倒れが起こっても失うのは10万円だけで済みます。

分散投資の詳細は以下の記事をご覧ください。

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④貸し倒れリスクを抑える

貸し倒れが起こると元本が大きく減ってしまい、複利効果で得られる利益が少なくなってしまいます。そのため、貸し倒れにあうのはできるだけ避けたいところです。

貸し倒れのリスクを抑えるためにいちばん大切なのは事業者選びです。なぜなら、借り手企業に貸し倒れが起こるかどうか審査するのはソーシャルレンディング事業者だからです。

できるだけ信頼のおける事業者を選ぶようにしましょう。ちなみに、信頼できる事業者の選び方は以下の記事で詳しく解説しています。

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⑤こまめに再投資する

複利効果を最大化するためいんは、得られた利益をこまめに再投資する必要があります。分配用口座にお金を入れたままでは1円も増えることはありません。

ほとんどのサービスで分配は月1回なので、そのタイミングで返ってきたお金を再投資するといいでしょう。

⑥むやみに利率が高い案件を選ばない

利率が高いとそれだけ複利効果は高まります。しかし、利率だけを見て案件を選ぶのは危険です。なぜなら、利率が高い案件はそれだけ貸し倒れリスクが高いことが多いからです。

そのようなリスクの高い案件より、リスクが少なく安定的に利益を得られる案件を選んで投資したほうがトータルでのリターンは大きなものになります。

⑦毎月分配型(元利均等返済)の案件を選ぶ

ソーシャルレンディングの返済方法には以下の3つの種類があります。

  1. 元本一括返済:リターンは毎月、元本は最後に返ってくる
  2. 元利均等返済:リターンも元本も毎月返ってくる
  3. 満期一括返済:リターンも元本も最後に返ってくる

このうち元利均等返済なら返ってきたお金をすぐに投資に回すことができるため、複利の効果を大きくすることができます。ただ、貸し倒れが起こってしまっては意味がありません。

案件の安全性が高い元利均等返済の案件に投資するようにしましょう。

まとめ

複利効果とは、元本に利息を加えたものが新たな元本になって、再投資されていくことで雪だるま式に元本が膨らんでいく効果のことです。

「時間」が長く、「利率」が高く、「元本」が大きくなるほど複利効果は大きなものになります。

ソーシャルレンディングは以下の理由で複利効果と相性のよい投資商品です。

  1. 利回りがある程度高い
  2. 値動きがない
  3. 最低投資額が低い
  4. いつでも投資できる
  5. リスクが高くない

ただ、税制面で不利なところは少し複利効果と相性が悪いです。そして、ソーシャルレンディングで複利効果を最大化するためのコツは以下の7つです。

  1. できるだけ早く投資を始める
  2. 長期間投資する
  3. 分散投資
  4. 貸し倒れリスクを抑える
  5. こまめに再投資する
  6. むやみに利率が高い案件を選ばない
  7. 毎月分配型(元利均等返済)の案件を選ぶ
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