ソーシャルレンディングの基本

【FPが解説】ソーシャルレンディングの確定申告|2020年最新版

投資には税金がつきものです。

「ソーシャルレンディングで利益を得たけど、確定申告しなくて大丈夫かな?」
「ソーシャルレンディングの確定申告ってどうやるの?」

このように思っている方も多いと思います。

そこで、この記事ではファイナンシャルプランナー&ソーシャルレンディング投資家の私がソーシャルレンディングの確定申告についてすべて解説しています。

確定申告に関する疑問をすべて解決できる記事になっているので、ぜひご覧ください。

新人 みのり
新人 みのり
編集長! わたし確定申告のやり方がわかりません!
編集長 わさ
編集長 わさ
確定申告は以下の手順で行うよ!

  • 必要な書類を集める
  • 確定申告書を入手する
  • 確定申告書に記入する
  • 提出する
  • 納付する

ただ、ソーシャルレンディングで利益が出ていても確定申告が必要ない時もあるよ。

新人 みのり
新人 みのり
それってどんな場合ですか?
編集長 わさ
編集長 わさ
いろんな場合があるけど、会社から給与をもらっているなら投資での利益が20万円を超えていなかったら確定申告しなくていい場合が多いよ。

まあ確定申告が必要だったら基本的に税務署からお知らせのハガキが来るから、来なかったら確定申告は不要だと思って問題ないよ。

新人 みのり
新人 みのり
ハガキ、届いてました!
編集長 わさ
編集長 わさ
じゃあ必要だね。

今回は確定申告初心者のみのりちゃんにもわかるように解説してみたよ!

新人 みのり
新人 みのり
ありがとうございます!

SL投資法典はソーシャルレンディング投資家&ファイナンシャル・プランナーのわさが運営するソーシャルレンディング総合サイトです。

初心者にソーシャルレンディング投資で後悔してほしくない」という思いから、わかりやすく正確な情報発信を心がけています。

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確定申告とは?


確定申告とは、納税者が自分で所得税の金額を計算して申告し、税金を納めることです。翌年の2月16日から3月15日までに行います。

確定申告では、基本的には税金を払うことになります。しかし、納めすぎた税金が還付金として戻ってくる場合もあります。還付金が戻ってくる確定申告のことを還付申告と呼びます。

税関係の基本用語


確定申告について正確に理解するためには、いくつか税関係の基本用語について知っておく必要があります。そこで、この項では抑えておきたい税用語を4つ紹介したいと思います。

所得

税金のことを考える時には用語を正確に理解しておく必要があります。たとえば、収入と所得は似ているようで異なるものを指しています。

収入はほぼ給与と同じと考えて大丈夫です。収入源が会社からの給与のみの人の場合、いわゆる年収がその年の収入ということになります。

一方、所得は収入からその収入を得るためにかかった経費や控除額を差し引いた後の金額です。なお、所得には10種類ありますが、それぞれ計算方法が異なります。

次は所得の種類について見ていきましょう。

所得の種類

所得には以下の10種類があります。

  1. 利子所得:銀行の預金の利子などの収入
  2. 配当所得:株式の配当、投資信託の分配金などの収入
  3. 不動産所得:不動産の家賃収入など
  4. 事業所得:商業、工業、農業、漁業などの事業から得る収入
  5. 給与所得:給料、賞与などの収入
  6. 退職所得:退職金などの収入
  7. 山林所得:5年以上所有している山林の木を売った時の収入
  8. 譲渡所得:土地、建物、株式などの譲渡によって得た収入
  9. 一時所得:クイズの賞金や満期保険金などの収入
  10. 雑所得:年金もしくは他の9種類のどれにもあてはまらない収入

総合課税と分離課税

所得には大きくわけて総合課税と分離課税という2種類の計算方法があります。

総合課税では各種の所得金額をひとまとめにして税金を計算します。利子所得、配当所得、不動産所得、事業所得、給与所得、譲渡所得(土地、建物、株式以外を譲渡した場合)、一時所得、雑所得が当てはまります。

総合課税は累進課税なので、所得が増えるほど税率は高くなっていきます。

一方、分離課税では他の所得とは合算せずに税額を計算します。利子所得、退職所得、山林所得、譲渡所得(土地、建物、株式を譲渡した場合)が当てはまります。分離課税は税率が一定なので、所得が増えても税率は変わりません。

 

さて、ここで利子所得がどちらにも当てはまっているのを疑問に思った人もいるでしょう。

利子所得は基本的に総合課税にするか分離課税にするか選択することができるのでどちらにも当てはまっています。

住民税

住民税は都道府県民税と市町村民税の総称です。住民税は所得にかかわらず一定の均等割と所得が上がるほど増える所得割を合わせて納付します。所得税は源泉徴収される場合がありますが、住民税が源泉徴収されることはありません。

住民税の所得割は地域によって微妙に税率が異なる場合がありますが、基本的には市町村民税6%、都道府県民税4%の計10%です。

ソーシャルレンディングの税制上の扱い


ソーシャルレンディングの分配金は10種類の所得のうちどれに分類されるでしょうか。配当所得だと予想する人が多いと思います。しかし、実際には雑所得に分類されます。

税の性質的には配当所得が一番近いですが、ソーシャルレンディングは比較的新しい投資方法であり、知名度が低いため「その他」の雑所得に分類されるのです。

そして、これまでにも解説した通り、雑所得は総合課税です。そのため、所得の合計額が増えると税率は上がっていきます。

雑所得の所得の計算方法は公的年金かそれ以外かで異なりますが、ソーシャルレンディングはもちろん「それ以外」です。「それ以外」の場合は以下の方法で所得を計算します。

雑所得 = 総収入金額 – 必要経費

ソーシャルレンディングの分配金はあらかじめ20.42%が源泉徴収されているため、所得が少ない場合には、確定申告によって還付を受けられる可能性があります。

 

また、ソーシャルレンディングではキャッシュバックキャンペーンが行われることがあります。キャッシュバックキャンペーンではAmazonのギフト券がもらえたり、現金がもらえたりします。

このようなキャッシュバックによる収入は雑所得ではなく、一時所得に分類されます。一時所得の所得の計算方法は以下の計算式の通りです。

一時所得 = 総収入金額 – 支出金額 – 特別控除額(最高50万円)

一時所得も総合課税ですが、こうして計算した金額の2分の1だけを合算します。

確定申告が必要な時・不要な時


確定申告には、必要な時、したほうがいい時、不要だが住民税の申告は必要な時、不要な時の4種類があります。まずは自分がどれに当てはまっているか確認しましょう。

①確定申告が必要な時

まずは確定申告が必要な時から見ていきましょう。確定申告が必要な場合には基本的に税務署から確定申告のお知らせハガキか確定申告用紙が送られてきます。

e-Taxを利用している場合のみ例外で、e-Taxを利用している場合にはe-Taxのメッセージボックスに「所得税等、消費税及び贈与税の申告について」という案内が届くようです。

①-1 その年の給与収入が2000万円を超えている時

給与収入とはいわゆる年収のことです。源泉徴収される前の給与と賞与とボーナスをすべて合計した金額が2000万円を超えていたら確定申告を行う必要があります。

①-2 給与所得、退職所得以外の所得金額が20万円を超えている時

給与所得は会社からもらえる給与のことです。退職所得とは退職したことによって勤務先からもらえる退職金などのことです。この2つを抜いた所得が20万円以上の時には確定申告を行う必要があります。

なお、所得は収入から経費を引いて計算します。そのため、たとえば収入が24万円で経費が5万円だった場合には所得は19万円になり、確定申告を行う必要はありません。

①-3 2ヶ所以上から給与を受け取っている時

2ヶ所以上から給与を受け取っている時も確定申告を行う必要があります。たとえば、副業でアルバイトをしている場合には確定申告が必要です。

ただ、「給与」でない場合には関係ありません。たとえば、ソーシャルレンディングや株などで利益を得ている場合や事業委託の形で収入を得ている場合でも、所得が20万円を超えていなければ確定申告の対象にはなりません。

①-4 その他特殊な場合

その他さまざまな特殊な場合にも確定申告が必要な時があります。たとえば、災害減免法により所得税等の源泉徴収税額の徴収猶予や還付を受けた場合には確定申告が必要です。

②確定申告をしたほうがいい時

確定申告にはしたほうがいい時があります。確定申告を行うと税金が減ったり、還付を受けられたりする場合があるからです。それぞれ見ていきましょう。

②-1 控除の適用を受けたい時

税金には「条件に当てはまったら税金を減らしますよ」という制度があります。これを控除と呼びます。そして、以下の控除を受けるためには、確定申告を行う必要があります。

  • 住宅借入金等特別控除(初年度のみ確定申告が必要):住宅ローンがある場合に受けられる控除
  • 医療費控除:年の医療費が10万円を超える場合に受けられる控除
  • 寄付金控除:国・地方公共団体・NPOなどに寄付をした場合に受けられる控除(ふるさと納税を含む)
  • 配当控除:配当所得がある場合に受けられる控除
  • 雑損控除:災害・盗難などで資産に損害が出た場合に受けられる控除

②-2 確定申告で還付が受けられる時

給与所得などは税金の源泉徴収が行われています。源泉徴収では正確な税金が徴収されているわけではなく、だいたいの目安で徴収を行っています。これは、その年の最終的な所得がわからないと、正確な税額を計算することはできないからです。

そのため、所得が少なかった場合には、確定申告をすると税金の還付が受けられる場合があります。

③ 確定申告は不要だが住民税の申告は必要な時

確定申告は不要だが住民税の申告は必要な時もあります。確定申告を行っていれば住民税の申告は必要ないので、これに当てはまってないか不安な人は、確定申告をしてしまうのも手でしょう。

③-1 20万円以下の給与所得、退職所得以外の所得がある時

給与所得、退職所得以外の所得が20万円以下の時には確定申告をする必要はありませんが、住民税の申告は必要です。ソーシャルレンディングでもそれは同じです。

③-2 その他

その他住民税の申告が必要になってくる場合もあります。

④確定申告が不要な時

上記のどれにも当てはまらない場合には、確定申告が不要です。ソーシャルレンディングに限って言えば、ソーシャルレンディングの分配金が20万円を超えていなければ、だいたい確定申告を行う必要はありません。

確定申告の手順


この項では確定申告の手順について解説していきます。

①必要な書類を集める

まずは確定申告に必要な以下の書類を集めます。

それぞれ見ていきましょう。

1. 支払調書(年間取引報告書)

支払調書はソーシャルレンディングで1年間にどのくらいの分配金を得たのかわかる書類です。年間取引報告書という名前になっていることもあります。

基本的にソーシャルレンディング事業者が郵送してくれることはないため、マイページからダウンロードする必要があります。

たとえば、SBIソーシャルレンディングでは毎年確定申告の時期になるとメッセージボックスに「投資家様の『年間取引報告書』交付についてのお知らせ」が届きます。

支払調書(年間取引報告書)はソーシャルレンディングで得た収入を知るために必要ですが、特に添付する必要はありません。

2. 源泉徴収票

源泉徴収票は年間で会社から支払われた給与や賞与の合計と源泉徴収された所得税の金額が記載されている書類です。サラリーマンだったら会社から手に入れることができます。

源泉徴収票は確定申告書に記入する時に必要になります。

★源泉徴収票の添付は不要になりました

2019年4月1日以降、確定申告をする時に源泉徴収票を添付する必要はなくなりました。

源泉徴収票を添付する必要があるのは、税務署で確定申告書を作成する時だけです。

3. マイナンバーカード(もしくは通知カード)

確定申告をする時には、マイナンバーカードもしくは通知カードが必要です。

マイナンバーカードを持っている場合には、それだけで本人確認が行えるため身分証明書は必要ありません。

通知カードしか持っていない場合にはほかに身分証明書を用意する必要があります。

(4.) 身分証明書

通知カードしか持っていない場合には、別に身分証明書を用意する必要があります。身分証には運転免許証、パスポートなどさまざまなものが使えますが、写真のない身分証明書の場合には2種類必要です。

(5.) 控除を受けるために必要な書類

控除を受けるためには書類を用意する必要があります。たとえば、医療費控除の場合には医療費控除の明細書をあらかじめ用意しておく必要があります。

(6.) その他所得に関する書類

その他の所得がある場合には、それに関する書類が必要です。

②確定申告書を入手する

確定申告をするためには、もちろん確定申告書も入手する必要があります。そして、確定申告書には以下の3つの入手方法があります。

なお、確定申告の用紙には2つの種類があります。それは確定申告書Aと確定申告書Bです。確定申告書Aは所得が給与、年金、その他雑所得のみの時に使える簡易版の確定申告書です。

一方、確定申告書Bはすべての所得に対応している汎用的な確定申告書です。そのため、どちらの確定申告書を使うか迷ったら、確定申告書Bを使うのが無難でしょう。

さて、確定申告書の3つの入手方法について、それぞれ見ていきましょう。

1. 国税庁のWebサイトからダウンロードする

国税庁のWebサイトからダウンロードし、カラープリンターで印刷すれば確定申告書を手に入れることができます。

2. 税務署・市区町村役場の税務課・確定申告相談会場で受け取る

税務署・市区町村役場の税務課・確定申告相談会場に行けば確定申告書を手に入れることができます。

3. 税務署から郵送で取り寄せる

はじめて確定申告を行う場合や去年書面で提出した場合には確定申告の時期になると税務署が確定申告書を郵送してくれます。

③確定申告書に記入する

確定申告書は国税庁の確定申告書作成コーナーから作成するのがおすすめです。

なぜなら、画面に従って、自分が得た所得を選択して項目に従って入力していけば、簡単に確定申告書を作成することができるからです。

実際の画面を見ながら解説していきたいと思います。上のリンクを開くと、以下のようなページが開きます。

赤枠で囲った「作成開始」をクリックします。すると以下のページに遷移します。

e-Taxで提出する方法もありますが、事前準備が必要なため、今回は「印刷して書面提出する」を選択します。

「利用規約に同意して次へ」をクリックします。

赤枠で囲った矢印をクリックします。

「所得税」を選択します。

ソーシャルレンディングで投資を行っている場合、青の「給与・年金の方」は利用できないので、赤の「左記以外の所得がある方」を利用します。

このページでは生年月日を入力して「入力終了(次へ)」をクリックします。

するとそれぞれの所得を入力できる画面に移ります。ソーシャルレンディングの分配金は雑所得のその他なので、赤枠で囲ったボタンをクリックします。

赤枠で囲ったボタンをクリックします。

ここまで来たら支払調書(年間取引報告書)をもとに入力していきましょう。種目は「分配金」です。

名称にソーシャルレンディング事業者の正式名称を入力し、場所には事業者の住所を入力します。住所は全角28文字までしか入力できません。そのため、長い場合には都道府県を省略したり、番地を短くして書いたりしても大丈夫です(2丁目4番地345 → 2-4-345 など)。

収入金額に分配金の額を入力し、源泉徴収税額も入力します。必要経費は特にない場合には空欄で大丈夫です。

ソーシャルレンディング投資を行っている事業者が複数ある場合には、事業者ごとに入力していきましょう。入力が終了したら「入力終了(次へ)」をクリックします。このようにそれぞれ入力していけば、簡単に確定申告書を作成することができます。

 

自力で入力していくのが難しいと感じたら、確定申告の時の税務署で行われている、申告書作成会場で相談員に聞いてみましょう。

④提出する

確定申告の提出方法は大きく分けて以下の3つがあります。

それぞれ見ていきましょう。

1. 税務署へ郵送する

時間がない場合には税務署へ郵送するのがいいでしょう。確定申告の書類は「信書」にあたるため、宅配便ではなく、必ず郵便で提出しましょう。

ちなみに、書類は折って小さい封筒で提出しても大丈夫ですが、角2号封筒で送るのが一般的です。マイナンバーカードや身分証明書は必ず添付する必要がありますが、ソーシャルレンディングの支払調書(年間取引報告書)や源泉徴収票に添付する義務はありません。

2. 税務署の窓口で提出する

税務署の窓口で提出すると係員が入力ミスがないか簡単に確認してくれるため安心です。ただ、税務署まで出向く手間がかかります。

3. e-Taxでオンライン提出をする

e-Taxでオンライン提出をするという方法もあります。この方法はパソコン上で申告が終わるため便利ですが、いくつか前準備をしておく必要があります。具体的には以下の準備が必要です。

  • マイナンバーカードを用意する
  • e-Taxの専用ソフトをダウンロードする
  • ICカードリーダーを用意する
  • 税務署に「電子申告・納税等開始届出書」を提出する
新人 みのり
新人 みのり
めっちゃめんどくさそうですね!

⑤納付する

納付には以下の4つの方法があります。

それぞれ見ていきましょう。

1. 口座振替で納付する

税金は口座振替で納付するのがおすすめです。コチラのPDFを印刷・記入して「預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書」を作成し、3月15日までに税務署もしくは金融機関に提出しましょう。

そうすれば口座から自動的に引き落としてくれます。ちなみに、「預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書」は初年度のみ提出が必要です。

翌年度からは自動的に引き落としてくれるので便利です。

2. 現金で納付する

税金は金融機関・税務署の窓口・コンビニから現金で納付できます。

金融機関・税務署で納付する場合は、税務署や確定申告会場、金融機関などにある納付書に、確定申告書に書いた納税額を記入して納付しましょう。

コンビニの場合、確定申告書を提出する時に、「バーコード付納付書」を発行してもらいましょう。

ちなみに、コンビニは納付額が30万円以上の場合は利用できないので注意しましょう。

3. クレジットカードで納付する

コチラのページから手続きをすれば、クレジットカードで税金が納付できます。

クレジットカード以外は特に準備する必要がないので、手軽に納税ができます。

4. e-Taxで納付する

e-Taxでは電子納付をすることもできます。電子納付では口座振替のほか、インターネットバンキングも利用することができます。

新人 みのり
新人 みのり
確定申告書の入手方法、提出方法、納付方法にはいくつかありましたけど、どの手段を使うのがおすすめですか?
編集長 わさ
編集長 わさ
国税庁の確定申告コーナーから確定申告書を入手・作成して、郵送で提出して、口座振替で納付するのが一番楽だと思うよ。

確定申告が手に負えない場合の対処法


給与所得とソーシャルレンディングによる雑所得だけならまだいいのですが、所得の種類が多かったりすると、確定申告が手に負えなくなってくる場合もあります。そんな場合には以下の2つの方法がおすすめです。

これらの方法を使えば、お金はかかりますが、確定申告を楽に済ませることができます。

確定申告ソフトを利用する

1つ目の方法は、確定申告ソフトを使うことです。確定申告ソフトは確定申告に特化したソフトなので、ソフトの指示に従って入力すれば簡単に確定申告をすることができます。

無料ではないですが、税理士に依頼するよりもずっと安価に確定申告できます。

確定申告ソフトはfreeeがおすすめ


freeeは確定申告ソフトとして一番のシェアを持っていて、多くの人に利用されています。コンセプトは「経理の効率が50倍になる」です。このコンセプトの通り、freeeはお金に関する知識が少なくても、短時間で確定申告をはじめとした会計処理をすることができます。

具体的には、わかりやすいインターフェイスで複式簿記の知識がなくても簡単に経理ができ、銀行口座やクレジットカードの情報を自動で同期することもできます。確定申告では、申告書の作成から印刷まで効率的に行うことができます。

利用料金も月額980円から利用することができ、最低価格クラスになっています。一部機能を無料で利用できるのもうれしいですね。

編集長 わさ
編集長 わさ
僕もfreeeを使っています。

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税理士へ依頼する

確定申告を税理士に丸投げするという方法もあります。この方法を使えば確定申告ソフトを使うよりさらに楽に確定申告ができます。しかし、その分高価です。具体的には、簡単な申告でも相場は3万円~で難しい確定申告だとさらに高くなります。

住民税の申告方法


住民税は前の年の1月1日時点で住んでいる市町村に申告します。住民税が都道府県民税と市町村民税に分かれていることはすでに説明しましたが、都道府県民税も住んでいる市町村に申告しましょう。

住民税の申告書の作成方法は市町村によって異なります。Web上で申告書を作成できるサービスを提供している市町村もありますが、市役所に申告書を郵送してもらう必要があるところもあります。詳細は住んでいる市町村に問い合わせてみましょう。

ちなみに、住民税の申告が面倒だと感じる時には確定申告をしてしまうのも手です。なぜなら、確定申告を行ってしまえば住民税の申告を行う必要はないからです。

ソーシャルレンディングで節税をするコツ


ソーシャルレンディングでは以下の方法で節税を行うことができます。

経費を計上して所得を減らす

ソーシャルレンディングは雑所得に分類され、雑所得は所得から経費を差し引いて税金を計算します。そのため、経費を増やせば節税することができます。

ソーシャルレンディングはまだ認知度が低いため、何が経費になるかは明確になっていません。ただ、「事業利益の向上にかかわる出費」と税務署が判断したものが経費になるため、以下のものは経費として計上できると考えられています。

  • ソーシャルレンディングの関連書籍
  • ソーシャルレンディングのセミナー参加費と交通費
  • ソーシャルレンディングの売買や運用に関わる手数料

ただ、経費として計上するためには必ず証拠となる書類が必要です。領収書などはとっておきましょう。なお、インターネット料金やパソコン購入費も経費になると主張しているサイトもありますが、これらが経費になるかは微妙なところです。

確定申告・住民税の申告を怠った時のペナルティ


確定申告や住民税の申告を怠ると、さまざまなペナルティが課されてしまいます。それぞれ見ていきましょう。

①確定申告・住民税申告が遅れてしまった場合

確定申告や住民税の申告が遅れてしまった場合、延滞税という罰金が課されてしまいます。延滞税の税率は国税庁のページから算出することができます。

②住民税の申告をしなかった場合

住民税の申告をしなかった場合、市区町村の調査によって、適切に税金を納めていないことが発覚してしまうかもしれません。いままで給与所得・退職所得以外の金額が20万円以下の時に無申告が指摘されることはまれでしたが、これからもそうとは限りません。

市区町村がきちんと取り締まろうと考えたらすぐに無申告が発覚してしまいます。もしこれまで申告していなかったら、市区町村の窓口で相談するのがおすすめです。

市区町村の調査で無申告が発覚した場合、税金の納付に加えて延滞税と10万円以下の罰金が課されてしまうことがあります。

③確定申告を過少申告した場合

確定申告で実際より少ない額を申告してしまうと、罰則として過少申告加算税が課されてしまいます。過少申告加算税は実際の税額と申告した税額の差に対して課されます。

たとえば、本当の税金が20万円だったのに、15万円と申告した場合、20万円-15万円=5万円に過少申告加算税の税率をかけて罰金が計算されます。

なお、ペナルティの大きさは罰則を課されることを察していたかどうかで変動します。具体的な過少申告加算税の税率は以下の表のとおりです。

自主的に修正申告を行った場合罰則なし
罰則が課されることを察知していなかった場合(更生の予知前)5%の増税
罰則が課されることを察知していた場合(更生の予知後)10%の増税

また、確定申告を過少申告した場合には、同時に延滞税も課されてしまいます。

④確定申告を忘れてしまった場合

確定申告を忘れてしまった場合には、罰則として無申告加算税が課されてしまいます。税務署が無申告に気づく前に自主的に申告を行えばペナルティは軽減されます。そのため、確定申告を忘れてしまった場合には、すみやかに申告を行いましょう。

また、無申告加算税の税率は本来の納税額が50万円未満かどうかでも変化します。具体的な税率は以下のとおりです。

自主的に申告を行った場合5%の増税
本来の納税額が50万円未満15%の増税
本来の納税額が50万円以上20%の増税

また、確定申告を忘れてしまった場合には、同時に延滞税も課されてしまいます。

⑤悪意のある過少申告をしたり、わざと申告しなかったりした場合

悪意のある過少申告をしたり、わざと申告をしなかったりして、脱税行為と認定されてしまった場合、重加算税という重いペナルティが課されてしまいます。具体的な税率は以下の表のとおりです。

意図的な過少申告35%の増税
意図的な無申告40%の増税

また、5年以内に悪意のある過少申告をしたり、わざと申告しなかったりしていた場合、さらに重いペナルティが課されます。具体的な税率は以下の表のとおりです。

意図的な過少申告45%の増税
意図的な無申告50%の増税

また、この場合にも、同時に延滞税が課されます。

ソーシャルレンディングで損失が発生した時の確定申告


ソーシャルレンディングでは貸し倒れが起こってしまうことがあります。貸し倒れが起こった時には、ソーシャルレンディングで得られた収入がマイナスになってしまうこともあるでしょう。

この項では、そのような場合の確定申告について解説していきたいと思います。

 

ソーシャルレンディングは雑所得ですが、雑所得は税制上不利な扱いをされています。雑所得では損益通算をすることできないため、雑所得が赤字になっても所得は0円として扱われ、マイナスになることはありません。

そのため、雑所得でいくら赤字を出しても、ほかの所得から引くことはできません。

たとえば、給与収入が500万円で、ほかの収入源はソーシャルレンディングだけの人がいるとします。この人のソーシャルレンディングでの収入が0円でも、50万円の損失を出しても、税金はまったく同じになってしまいます。

 

ただ、ソーシャルレンディングで損失が出た時の確定申告が無意味というわけではありません。ほかの案件で分配金をもらっているなら、その利益から必ず源泉徴収されています。確定申告を行えば、この源泉徴収されたお金の一部もしくは全部を取り戻すことができるのです。

また、ソーシャルレンディングのほかに雑所得にあたる所得がある場合にも無意味ではありません。同じ雑所得であれば損益通算をして所得を減らすことができるからです。

ちなみに、貸し倒れになることがわかっていても、損失額が確定していない場合には、確定申告を行うことはできません。その損失は損失額が確定した年の確定申告で扱うことになります。

確定申告の「現金分配未了分」について


2018年のmaneoファミリーのソーシャルレンディング事業者の年間取引報告書には「現金分配未了分」という記載がありました。これを見て混乱した人が多くいたようです。ですので、これについても解説しておきましょう。

結論から言うと、「現金分配未了分」の欄は無視して大丈夫です。いつものように「年間の税引前利益金額の合計」を確定申告書の収入金額の欄に書けば問題ありません。

その理由は少し長くなるので、興味がある方のみご覧ください。

「現金分配未了分」を確定申告で無視していい理由

「現金分配未了分」を確定申告で無視していい理由を理解するためには、会計の現金主義と発生主義について理解しておく必要があります。

現金主義は私たちが家計簿などをつける時にも行っている会計方法です。収益と費用を、現金が受け渡された時点で計上します。一方、発生主義では金銭のやり取りの有無に関係なく、取引が発生した時点で費用と収益を計上します。

たとえば、A社がB社から1月1日にパソコン部品を買って、2月1日に代金を支払った場合、現金主義では2月1日に費用を計上しますが、発生主義では取引が発生した1月1日に費用を計上します。

 

ソーシャルレンディングの分配金の場合、発生主義では借り手からソーシャルレンディング事業者に返済が行われた時が基準になります。一方、現金主義ではソーシャルレンディング事業者から投資家に分配金が支払われた時が基準になります。

「現金分配未了分」は12月31日が終わるまでに発生主義では計上されてるが、現金主義では計上されてない分配金のことを表しています。

つまり、借り手から返済は受けているが、ソーシャルレンディング事業者が投資家に分配金を支払っていない分配金が「現金分配未了分」にあたるのです。

さて、確定申告は発生主義で行われます。ですので、「現金分配未了分」であっても確定申告をすることができます。このことから、確定申告で「現金分配未了分」の欄は無視してもいいのです。

まとめ

ソーシャルレンディングは税制上で雑所得として扱われ、総合課税されます。

ソーシャルレンディングの利益が20万円を超えてくると確定申告が必要になってくる場合がありますが、確定申告は以下の手順で行います。

  1. 必要な書類を集める
  2. 確定申告書を入手する
  3. 確定申告書に記入する
  4. 提出する
  5. 納付する

確定申告が難しくて手に負えない場合には確定申告ソフトを使ったり、税理士に依頼したりするのがおすすめです。

編集長 わさ
編集長 わさ
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