ソーシャルレンディングの基本

【FPが解説】ソーシャルレンディングは大損する投資商品なのか?

この記事を読みに来た方は、「ソーシャルレンディングで大損するのが怖い!」と思っているのではないでしょうか。

よく知らない投資方法だと失敗して大損するのが怖いですよね。

確かに、ソーシャルレンディングで大損することはあります。しかし、大損は対策することで簡単に回避できるんです。

この記事では、ソーシャルレンディングは大損しやすい投資方法なのか、ソーシャルレンディングで投資家が大損してしまった事例とその理由、どうしたら大損を回避できるかについて、ファイナンシャルプランナーのわさが解説していきます。

ソーシャルレンディングでの大損を簡単に回避できる対策も掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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初心者にソーシャルレンディング投資で後悔してほしくない」という思いから、わかりやすく正確な情報発信を心がけています。

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ソーシャルレンディングとは?


ソーシャルレンディングは個人の投資家がネットを通じて企業にお金を貸し、その見返りとして利息を得られる投資商品です。

これまで、お金を貸すことができたのは銀行をはじめとする金融機関だけでした。個人はお金を借りることはできても、お金を貸すことはできませんでした。

この問題をITの力で解決したのがソーシャルレンディングです。ソーシャルレンディングではソーシャルレンディング事業者が投資家からお金を集めて企業にお金を貸します。そして、返ってきた利息をソーシャルレンディング事業者と投資家で分けあうのです。

ちなみに、ソーシャルレンディングの概要については以下の記事で詳しく解説しています。合わせて参考にしてみてください。

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ソーシャルレンディングは大損しやすい投資商品ではない

ここまで読んで、「ソーシャルレンディングは大損しやすい投資商品なのではないか」と思った人が多いかもしれません。

しかし、実際にはソーシャルレンディングは大損しやすい投資商品ではありません。以下のグラフをご覧ください。


[出典:https://sl-houten.jp/crowdcredit]

これはクラウドクレジットというソーシャルレンディング事業者で投資家がどのくらいの利益を得ているか示したグラフです。

クラウドクレジットは高利回りの事業者なのでリスクも大きいのですが、多くの投資家が利益を得ていることがわかります。

ほかの投資方法で利益を得ている人の割合は以下の表のとおりです。

投資方法利益を得ている人の割合
投資全般9.3% ※1
投資信託約60% ※2
FX24% ※3
仮想通貨30.5% ※4

ソーシャルレンディングはほかの投資方法と比べて利益を得やすい投資方法だということがわかります。

※1 野村證券による調査 [出典:https://www.j-cast.com/kaisha/2019/07/03361507.html?p=all]
※2 金融庁による調査[出典:https://www.sankei.com/economy/news/181107/ecn1811070019-n1.html]
※3 海外FX7業者の調査結果から単純平均により算出 [出典:https://www.j-cast.com/kaisha/2019/07/03361507.html?p=all]
※4 日経マネーによる調査[出典:https://style.nikkei.com/article/DGXMZO48256410W9A800C1000000/]

ソーシャルレンディングで大損することはある

ソーシャルレンディングは利益を得やすい投資方法ですが、大損することはあります。その原因は主に以下のふたつです。

  1. 融資先がお金を返せなくなってしまった
  2. ソーシャルレンディング事業者が詐欺的な運営をしていた

ソーシャルレンディングは企業にお金を貸す投資商品ですから、お金を貸した企業がお金を返せなくなってしまうと、投資したお金は失われてしまいます。

また、現在は解除された「匿名化(※)」という制度を悪用して詐欺的な運営をしていた事業者もありました。次は詐欺的な運営していた事業者の事例について見ていきましょう。

  • 匿名化:ソーシャルレンディング事業者が投資家に借り手企業の詳細情報を開示してはいけないというルールのこと。2019年3月に解除されました

ソーシャルレンディングで投資家が大損した事例

詐欺的な運営により、投資家が大損してしまった事例には主に以下の3つがあります。

みんなのクレジット事件ザルな審査で親会社に貸し出し、
投資家には約3%しか返ってこなかった事件
ラッキーバンク事件ザルな審査で親族の会社に貸し出し、
投資家には約32.7%しか返ってこなかった事件
トラストレンディング事件役員が実質的に支配する会社に
投資家の約15.8億円が流出した事件

それぞれ見ていきましょう。

事例①:みんなのクレジット事件

みんなのクレジットは最大14.5%の高い利回りや還元率の高いキャッシュバックキャンペーンで人気を集めました。

しかし、金融庁の調査で以下のようなことがわかりました。

  • 投資家から集めたお金を白石氏個人の借金返済に使っていた
  • ほかの案件で集めたお金を投資家への返済にあてていた
  • 担保について誤解を与える表示をしていた
  • 貸付先が親会社・関係会社に集中していた

どれもかなり悪質な行為です。結局、投資家に返ってきたのは投資した金額のたった3%程度でした。

みんなのクレジットは現在、投資家から集団訴訟を起こされています。

みんなのクレジット事件の詳細については以下の記事で詳しく解説しています。合わせて参考にしてみてください。

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事例②:ラッキーバンク事件

ラッキーバンクは平均9%の高い利回りと全案件担保付きであることから人気を集めました。

しかし、金融庁の調査で以下のような問題点が見つかりました。

  • 貸付先のほとんどが社長の親族が経営するX社であった
  • 売上や資産の水増しを見逃すザルな審査で貸し付けていた
  • 担保不動産の鑑定評価をきちんと行っていなかった
  • X社の財務状況が悪化し、返済が困難になっても案件の募集を続けた

ラッキーバンク事件では、投資家に返ってきたのは投資した金額の約32.7%でした。ラッキーバンクも現在、投資家から集団訴訟を起こされています。

ラッキーバンク事件の詳細については以下の記事で詳しく解説しています。合わせて参考にしてみてください。

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事例③:トラストレンディング事件

トラストレンディングは利回り10%以上の高利回りの案件が多く、役員に元官僚が多かったことから人気を集めました。

しかし、金融庁の調査により、さまざまな問題点が明らかになります。

その中でも最大の問題点は投資家のお金約15.8億円がトラストレンディング役員の山本幸雄氏が実質的に支配する会社に流出してしまったことです。

トラストレンディングも現在、投資家から集団訴訟を起こされています。

トラストレンディング事件の詳細については以下の記事で詳しく解説しています。合わせて参考にしてみてください。

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ソーシャルレンディングで大損する3つの原因

ソーシャルレンディングで大損する原因は主に以下の3つです。

それぞれ見ていきましょう。

理由①:ひとつの事業者/案件に集中投資していたから

ソーシャルレンディングで大損してしまう最大の原因はひとつの事業者や案件に集中投資することです。

たとえば、ひとつの案件だけに投資していて、その案件が貸し倒れを起こし、お金が返ってこなかったとすると、投資用資金のすべてを失ってしまいます。

ひとつの案件だけに投資するのはとても危険なのです。

また、ひとつのソーシャルレンディング事業者の案件だけに投資するのも危険です。もし投資していた事業者が詐欺まがいのことをしていたら、ほとんどのお金が返ってこないかもしれません。

ひとつの事業者だけで投資するのも、かなり危険だと言えるでしょう。

理由②:高い利回りにつられてしまったから

すべての投資に共通することですが、リターンが大きいほど、リスクも大きくなります。

ソーシャルレンディングでも利回りが高いほど、お金が返ってこないリスクが高まります

また、詐欺を行うような事業者は高い利回りで案件を募集します。

上で解説した3つの事例でも、10%を超える高い利回りで案件を募集していました。

10%を超えるような案件に投資するなら、かなり慎重な判断が必要になります。

理由③:生活用資金まで投資してしまったから

生活用資金まで投資してしまうと、貸し倒れなどでお金が返ってこなかった時に大きな打撃を受けてしまいます。

ちなみに、生活用資金の目安は、収入が0でも6か月~1年程度生活できる金額です。

ソーシャルレンディングで大損を防ぐ4つの対策

ソーシャルレンディングでは簡単な対策をするだけで、大損を防ぐことができます。

その対策は以下の4つです。

それぞれ見ていきましょう。

対策①:信頼できる事業者を選ぶ

ソーシャルレンディングで大損しないために一番重要なのは、信頼できる事業者を選ぶことです。

信頼できない事業者を選んでしまうと、詐欺まがいの行為をされて大損してしまう可能性もあります。

現在のところ、特に信頼できると感じるソーシャルレンディング事業者は以下のとおりです。

事業者の選び方については以下の記事で詳しく解説しています。合わせて参考にしてみてください。

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対策②:投資先を分散する

投資先を分散するのもかなり重要です。

もしひとつの案件だけに投資して、その案件でお金が返ってこなかったとすると、投資用資金をすべて失って大損してしまいます。

一方、10個の案件に分散して投資すれば、そのうちのひとつでお金が返ってこなくても、失う金額は10%だけで済みます。

このように、投資先を分けることを分散投資と言います。分散投資は以下の記事で詳しく解説しているので、合わせて参考にしてみてください。

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対策③:利回り10%以上の案件には投資しない

利回りが10%以上の案件には投資しないことも重要です。

ソーシャルレンディングで利回りが10%以上の案件はリターンに対してリスクが大きすぎるからです。

10%以上は貸し倒れも多いですし、詐欺のような案件である可能性もあります。大損した事例で解説した3つのソーシャルレンディング事業者も、10%以上の案件を多く募集していました。

利回りが高いと魅力的に感じてしまいますが、利回りが低い案件のほうが、結果的に大きな利益を得られるのです。

編集長 わさ
編集長 わさ
僕は平均利回りを7%程度に抑えています。

さらに、今後は約6%まで下げて運用する予定です。

対策④:余剰資金で投資する

これはソーシャルレンディングに限った話ではありませんが、投資は必ず余剰資金で行うようにしましょう。

具体的には、投資しているお金がすべてなくなっても問題なく生活できるようにするべきです。

6ヶ月~1年程度の生活費や1年以内に使う予定のあるお金は銀行口座に入れておきましょう。

そうすれば、投資で大損しても、生活は守られます。

ソーシャルレンディングの大損のまとめ

ソーシャルレンディングでは初心者でも安定して利息収入が得られます。そして、ほかの投資より損することが少ないですが、大損してしまう場合もあります。

ソーシャルレンディングで投資家が大損してしまう原因は主に以下の3つです。

そして、ソーシャルレンディングで大損を防ぐ4つの対策は以下のとおりです。

ソーシャルレンディングはこれら4つの対策を行えば、安定的に利益を得られる投資方法です。ぜひ一度、トライしてみてはいかがでしょうか。

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