ソーシャルレンディング豆知識

【FPが解説】ソーシャルレンディングで節税する方法8選!

ソーシャルレンディングには税金がかかりますから、どうしたら節税できるかは気になる方が多いでしょう。

そこで、この記事ではファイナンシャルプランナー&ソーシャルレンディング投資家の私がソーシャルレンディングで節税する方法を8つ解説しています。

どれも効果的な方法なので、ぜひご覧ください。

新人 みのり
新人 みのり
編集長! 節税ってどうやったらいいんですか?
編集長 わさ
編集長 わさ
節税には以下のような方法があるよ!
 

  • 経費を計上する
  • 出金回数を抑える
  • 確定申告して還付を受ける
  • ふるさと納税
  • 夫婦で所得が低いほうの名義で投資する
  • 年金をもらっている親を扶養に入れる
  • 子どもの基礎控除を使う
  • 法人化
新人 みのり
新人 みのり
節税の方法っていっぱいあるんですね! わたし、詳しく知りたくなってきました!
編集長 わさ
編集長 わさ
じゃあ詳しく見ていこうか!

SL投資法典はソーシャルレンディング投資家&ファイナンシャル・プランナーのわさが運営するソーシャルレンディング総合サイトです。

初心者にソーシャルレンディング投資で後悔してほしくない」という思いから、わかりやすく正確な情報発信を心がけています。

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ソーシャルレンディングの節税の基本


そもそも節税とは、法律の範囲内で税金を減らす工夫をすることです。ちなみに、税金を減らす時に法律に違反してしまうと脱税になってしまうので注意が必要です。

所得には以下のような10種類があるのですが、ソーシャルレンディングはこのうち雑所得に分類されます。

  1. 利子所得:銀行の預金の利子などの収入
  2. 配当所得:株式の配当、投資信託の分配金などの収入
  3. 不動産所得:不動産の家賃収入など
  4. 事業所得:商業、工業、農業、漁業などの事業から得る収入
  5. 給与所得:給料、賞与などの収入
  6. 退職所得:退職金などの収入
  7. 山林所得:5年以上所有している山林の木を売った時の収入
  8. 譲渡所得:土地、建物、株式などの譲渡によって得た収入
  9. 一時所得:クイズの賞金や満期保険金などの収入
  10. 雑所得:年金もしくは他の9種類のどれにもあてはまらない収入

また、これらの所得の中にはほかの所得と合算して税額を決定する総合課税と、その所得だけで税額を決定する分離課税があるのですが、雑所得は総合課税されます。

総合課税では所得が増えていくと税率が上がっていきます。そのため、工夫をすれば大きく節税できる可能性があります。

ソーシャルレンディングで節税する8つの方法

ソーシャルレンディングで節税を行う方法には以下のような8つの方法があります。

  1. 経費を計上する
  2. 出金回数を抑える
  3. 確定申告して還付を受ける
  4. ふるさと納税
  5. 夫婦で所得が低いほうの名義で投資する
  6. 年金をもらっている親を扶養に入れる
  7. 子どもの基礎控除を使う
  8. 法人化

それぞれ見ていきましょう。

①経費を計上する

対象ソーシャルレンディング投資をしているすべての人
ソーシャルレンディングとの関連度

ソーシャルレンディングは雑所得に分類され、雑所得は所得から経費を差し引いて税金を計算します。そのため、経費を増やせば節税することができます。

ソーシャルレンディングはまだ認知度が低いため、何が経費になるかは明確になっていません。ただ、「事業利益の向上にかかわる出費」と税務署が判断したものが経費になるため、以下のものは経費として計上できると考えられています。

  • ソーシャルレンディングの関連書籍
  • ソーシャルレンディングのセミナー参加費と交通費
  • ソーシャルレンディングの売買や運用に関わる手数料

ただ、経費として計上するためには必ず証拠となる書類が必要です。領収書などはとっておきましょう。なお、インターネット料金やパソコン購入費も経費になると主張しているサイトもありますが、これらが経費になるかは微妙なところです。

②出金回数を抑える

対象ソーシャルレンディング投資をするすべての人
ソーシャルレンディングとの関連度

節税とは少し違いますが、出金回数を抑えるのも無駄にお金を取られないようにするために大切です。ソーシャルレンディングでは投資を行う時に各事業者が指定する口座に資金を預けなければならないことが多いです。この口座のことをデポジット口座と呼びます。

ソーシャルレンディングで得られた利益もデポジット口座に返ってきます。そのため、自分の口座に戻すためにはデポジット口座から出金する必要があるのですが、この時に数百円の手数料がかかってしまうことが多いです。

一度の出金なら大した金額ではありませんが、何度も出金するとそこそこのお金を失ってしまうことになります。そのため、一度にまとめて出金するなどして出金回数を抑えることで手数料を低く抑えることができます。

③確定申告して還付を受ける

対象ソーシャルレンディング投資をするすべての人
ソーシャルレンディングとの関連度

ソーシャルレンディングを含めて、給与所得や退職所得以外の利益が20万円を超えた時には確定申告を行う必要があります。

ただ、たとえ利益が20万円を超えていなくても、確定申告をすると還付金を受け取れることがあるので、所得があまり多くない場合には確定申告をしたほうがいいでしょう。

ソーシャルレンディングではあらかじめ20.42%の税金が源泉徴収されているため、確定申告をすることでその一部もしくは全部を取り戻すことができるのです。

ただ、源泉徴収された金額を取り戻せるのは所得が330万円未満の場合のみです。

④ふるさと納税

対象税金がかかるすべての人
ソーシャルレンディングとの関連度

ふるさと納税はソーシャルレンディングと直接の関係はないものの、節税におすすめです。ふるさと納税とは実質2000円を負担するだけで好きな自治体に寄付を行うことができ、その見返りとして自治体から選べる返礼品を受け取れる制度です。

確定申告を行えばその年の所得税と翌年の住民税を減らすことができます。ただ、ふるさと納税をできる金額には所得によって上限があるので注意が必要です。上限を超えた場合には、その分のお金は自己負担する必要があります。

⑤夫婦で所得が低いほうの名義で投資する

対象配偶者がいる人
ソーシャルレンディングとの関連度

先ほども述べたとおり、ソーシャルレンディングの利益は給与所得などほかの所得と合算され、総合課税されます。

総合課税では所得が多くなると税率が高くなっていくため、ソーシャルレンディング投資は年収が低いほうの名義で行ったほうが節税になることが多いでしょう。節税効果は2人の年収の差が大きいほど高いです。

ただ、片方が専業主婦(主夫)で収入がない場合や、パートで扶養の範囲内で働いている場合には、扶養の上限を超えないよう注意が必要です。うっかり扶養を超えてしまうとむしろ税金が増えてしまうかもしれません。

⑥年金をもらっている親を扶養に入れる

対象定年を迎えた親がいる人
ソーシャルレンディングとの関連度

年金で生活している親を扶養に入れる方法はソーシャルレンディングとの関連は薄いですが、節税を行う方法として優秀です。

そもそも扶養とは自分の生活を自力で維持できない人を援助する行為のことです。子どもだけではなく、親も扶養に入れられる場合があります。なお、扶養には「健康保険法」上のものと「所得税法」上のものがあるので区別が必要です。それぞれ見ていきましょう。

ちなみに、節税する時に重要になってくるのは「所得税法」上の扶養のほうです。

健康保険法上の扶養

健康保険法上の扶養では、扶養家族として認められれば、親については75歳になるまで健康保険料を納めなくても良くなります。ちなみに、この制度があるのは会社などで勤務している人が加入する「健康保険」だけです。

個人事業主などが加入している「国民健康保険」に扶養という概念はないので注意が必要です。なお、健康保険上の扶養が認められる条件はまず年齢などによって以下のように異なります。

60歳未満1年間の収入が130万未満
60歳以上もしくは障がい者1年間の収入が180万未満

また、条件は同居しているか別居しているかによっても以下のように異なります。

同居収入が扶養する人の半分未満
別居1年間の収入が扶養する人の仕送りより少ない

これらはあくまで大まかな基準なので、詳細は日本年金機構まで問い合わせるようにしてください。

所得税法上の扶養

所得税法上の扶養では、扶養家族が増えると所得税や住民税が減り、節税をすることができます。まず、扶養に入れるための条件の1つ目は年収です。親の収入が年金のみである場合、親の年収が以下の条件を満たしていれば扶養に入れることができます。

親の年齢が65歳未満年収が108万円以下
親の年齢が65歳以上年収が158万円以下

ちなみに、遺族年金は非課税なので、遺族年金以外の所得で判断するようにしましょう。「生計を一にしている」ことも扶養に入れるための条件の1つです。

同居していたり、別居していても生活費や医療費などを仕送りしていれば「生計を一にしている」と言うことができます。

以上のような条件を満たして親を所得税法上の扶養に入れることができれば、以下のような金額が控除されます。

所得税住民税
70歳未満38万円33万円
70歳以上で同居58万円48万円
70歳以上で別居48万円38万円

⑦子どもの基礎控除を使う

対象子どもがいる人
ソーシャルレンディングとの関連度

基礎控除というのはすべての人が無条件で収入から差し引ける控除のことです。基礎控除はもちろん収入がない子どもであっても対象になります。ちなみに、2019年まで基礎控除は38万円でしたが、2020年からは以下のように変更されます。

所得が2400万円以下48万円
所得が2400~2450万円32万円
所得が2450~2500万円16万円
所得が2500万円超0円

子どもの名義でソーシャルレンディング投資を行うことができれば、基礎控除の金額を超えない限り税金はかかりません。そのため、源泉徴収された金額を確定申告で取り戻すことができ、大きく節税することができます。

子どもの名義で投資することができる事業者は現在のところ、クラウドバンクポケットファンディングのみです。

これらの事業者では保護者などがすでに口座を開設している場合、保護者である旨の書類などを提出すれば、子どもの名義の未成年口座を開設することができます。

 

ただ、子どもの名義の未成年口座に入金する時には、子ども名義の銀行口座から入金する必要があるので注意が必要です。

また、贈与税にも注意が必要です。親子間であっても年間110万円を超えると贈与税がかかるようになってしまいます。110万円を超えないように少しずつ子ども名義の口座にお金を移動させ、投資額を増やしていくようにしましょう。

⑧法人化

対象ソーシャルレンディングなどの利益が大きい人
ソーシャルレンディングとの関連度

ソーシャルレンディング投資で得られる利益は総合課税されるため、収入が大きくなるとそれだけ税率は高くなってしまいます。所得税の税率は最大45%で、住民税は10%なので、合わせて55%も税金で取られてしまいます。

一方、法人税の税率はほぼ一定で、利益が800万円を超えている場合は法人税と法人住民税などをあわせて約33%です。そのため、ソーシャルレンディングなどでの利益が大きくなれば、法人化により高い節税効果を得ることができます。

また、法人化は以下のような点でも節税に有利です。

  • 赤字を持ち越せる
  • 従業員への給与を経費にできる
  • 節税方法が多い

それぞれ見ていきましょう。

赤字を持ち越せる

ソーシャルレンディングによる利益は雑所得という種類の所得なのですが、雑所得ではもし赤字が出てもそれを翌年に繰り越すことはできません。

しかし、法人化すれば9年まで赤字を持ち越すことができます。もし赤字が出ても、それを翌年の利益と相殺することができるのです。

たとえば、2017年の利益が-50万円で、2018年の利益が100万円だった場合、赤字を持ち越すことができれば2018年の利益から2017年の損失を抜いた50万円だけが課税の対象になります。

ソーシャルレンディングでは確率は低いとはいえ、貸し倒れが起こることがあります。貸し倒れが起きた年には利益が赤字になってしまうことが多いので、赤字を持ち越せるのは助かります。

従業員への給与を経費にできる

法人化をすれば、従業員への給与を経費にすることができます。従業員はいないから関係ないと思う人が多いかもしれませんが、実はこの方法を使って、手軽に節税することができます。

具体的には、家族に帳簿作成などの仕事を任せて、それに対して給与を支払えば経費を増やし、利益を減らして節税することができます。この方法は給与をもらう人の収入が低いほど高い節税効果を期待できます。

特に専業主婦(主夫)などで収入がない人に仕事を任せて給与を支払い、扶養の範囲内に納めれば所得税や住民税はかからず、法人税だけを減らすことができます。

ちなみに、仕事を任せずに給与だけを支給し、それを経費としてしまうと従業員としての実態がないため経費として認められないので注意が必要です。

節税方法が多い

法人には個人と比べて多くの節税方法が用意されています。たとえば、以下のような節税方法があります。

  • 経営セーフティー共済
  • 法人で生命保険に加入する
  • 少額減価償却資産の特例

それぞれ見ていきましょう。

経営セーフティー共済

経営セーフティー共済とは、中小企業の連鎖倒産を防ぐための保険のようなものです。毎月掛け金を納めることで、取引先が倒産した時、これまでに積み上げた掛け金の10倍まで無担保無保証人でお金を借りることができます。

そして、一定期間経った後に解約をすればこれまでに積み上げた掛け金の一部もしくは全部を返却してもらうことができます。

具体的には、返してもらえる額は以下の通りになっています。

12ヶ月未満で解約0円
12ヶ月以上40ヶ月未満で解約掛け金の総額の80%
40ヶ月以上で解約掛け金の全額

ちなみに、経営セーフティー共済の掛け金は毎月5000円から20万円まで自由で、増額や減額などの変更を行うこともできます。

そして、経営セーフティー共済の掛け金は損金に算入することができるので、節税効果があります。もちろん解約した時には税金がかかってしまいますが、税金がかかるタイミングを自由に調整できるのはメリットです。

経営セーフティー共済は倒産のリスクを下げることもできるので、法人化したらぜひ利用したいものです。

法人で生命保険に加入する

生命保険に入っている人は多いと思いますが、生命保険は法人でも加入することができます。法人で生命保険に加入すると掛け金の一部もしくは全部を損金に算入することができ、将来に向けてお金を貯蓄することもできるのでおすすめです。

この方法でも保険金が支払われたり、掛け金を取り戻したりした場合には税金がかかってしまいますが、税金がかかるタイミングを自由に調整することができます。

少額減価償却資産の特例

パソコン、建物、機械などは使っていくうちに価値が低くなっていきますが、取得した年以降も何年か働いてくれることが予想されます。

このような資産を取得年度に一括で費用に計上してしまうとその年だけ利益が少なく見えてしまい、会社の財務状況を正しく把握できなくなってしまいます。そのため、実際に稼働すると考えられる期間にわけて費用を計上すべきと考えられています。

たとえば、5年稼働すると考えられる100万円の機械を取得した年にすべて費用として計上するより、1年に20万円ずつ、5年かけて費用に計上していったほうが会社の財務状況を正確に把握できるでしょう。

このような考え方を減価償却と呼びます。

 

しかし、ふつう減価償却するべきと考えられる資産でも、取得金額が30万円未満であれば、一定の要件を満たせば取得年度に一括で費用に計上することができます。

そのため、利益が大きめになった年にこのような資産を購入すれば、利益を削減して税金を減らすことができます。

編集長 わさ
編集長 わさ
以上のように、法人化にはさまざまなメリットがありますが、会社の会計には複雑な知識が必要なので、税理士のお世話になることが多いよ。

税理士に依頼するとお金がかかるし、法人の設立にもお金がかかるし、法人は社会保険に加入する必要もある。

本当に法人化したほうがお得なのかどうかは税理士などの専門家に相談したほうがいいよ。

まとめ

ソーシャルレンディングは雑所得に分類され、総合課税されるため所得が上がっていくと税率は上がっていきます。そのため、工夫をすれば大きく節税できる可能性があります。

具体的に節税する方法には以下のようなものがあります。

  1. 経費を計上する
  2. 出金回数を抑える
  3. 確定申告して還付を受ける
  4. ふるさと納税
  5. 夫婦で所得が低いほうの名義で投資する
  6. 年金をもらっている親を扶養に入れる
  7. 子どもの基礎控除を使う
  8. 法人化
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