ソーシャルレンディング事業者の評価の目安と採点基準

このページでは、ソーシャルレンディング事業者の採点基準と評価の目安について解説しています。

採点基準の概要

当サイト、SL投資法典が考える良いソーシャルレンディング事業者の条件は以下の3つです。

  1. 要素①:信頼性
    事業者として信頼でき、安心して投資できる
  2. 要素②:投資しやすさ
    いつでも案件があり、少額でも投資できる
  3. 要素③:利回り
    高い利益が得られる

この3つの要素を評価するため、測定可能な24の指標を用いました。指標とその重要度は以下の表のとおりです。

要素重要度指標
信頼性★3社長に怪しい経歴があるか
行政処分歴
過去に不正を行っていないか
貸し倒れ率
担保カバー率
累計応募額
運営年数
他の企業からの出資
貸付先が上場企業や高成長企業
事業者が劣後出資者か
★2匿名化解除に対応しているか
上場企業もしくはその子会社が運営しているか
証券会社が運営しているか
保証カバー率
★1社長が積極的に顔出しをしているか
決算内容を公開しているか
外部の監査法人から監査を受けているか
投資しやすさ★3募集が始まってから終わるまでの時間
年間案件数
★2最低投資額
★1未成年でも投資できるか
案件の多様性
運用期間の多様性
利回り★3平均利回り

次は、採点基準の詳細について解説していきます。

採点基準の詳細

採点基準の詳細を以下の3つの要素にわけて見ていきましょう。

  1. 要素①:信頼性
  2. 要素②:投資しやすさ
  3. 要素③:利回り

それぞれ詳しく解説します。

要素①:信頼性

ソーシャルレンディング事業者を選ぶにあたって、一番重要なのは信頼性です。

信頼性は以下の17の指標で評価しました。

それぞれ見ていきましょう。

指標①:社長に怪しい経歴があるか
【重要度★3】

社長に怪しい経歴がある事業者は信頼できません。

各ソーシャルレンディング事業者の社長の過去を調べ、少しでも怪しいと感じた部分があれば減点しました。

指標②:行政処分歴
【重要度★3】

ソーシャルレンディング事業者は問題のある運営を行っていた場合、金融庁から行政処分を受けます。

行政処分は問題のある運営を行っていた証拠なので、過去に行政処分を受けていた事業者は減点しました。

指標③:過去に不正を行っていないか
【重要度★3】

行政処分を受けていなくても、過去に何らかの不正を行っていた場合、その事業者は信頼できません。

過去に不正を行っていた場合は減点しました。

指標④:貸し倒れ率
【重要度★3】

貸し倒れとは、融資先がお金を返せなくなってしまい、投資したお金が失われることです。

ソーシャルレンディングで貸し倒れをゼロにするのは難しいことです。

貸し倒れを起こしたことのない事業者は審査体制が優秀だと言えるので、加点しました。

指標⑤:累計応募額
【重要度★3】

累計応募額とは、これまで投資家がそのソーシャルレンディング事業者の案件に投資した総額のことです。

累計応募額が多いということは多くの投資家から選ばれているということです。

累計応募額が多いのは投資家からの信頼を得て運営している証拠なので、累計応募額が多いほど高い点数をつけました。

指標⑥:運営年数
【需要度★3】

運営年数が長いということは、長い期間安定的にサービスを運営してきたということです。

運営年数が長いほど、安定性があり信頼できると考えられるため、運営年数が長いほど高い点数をつけました。

指標⑦:他の企業からの出資
【重要度★3】

ソーシャルレンディング事業者は他の企業から出資を受けている場合があります。

出資を受けているということは、外部から高い信頼を得ているということなので加点しました。

特に、上場企業は出資の理由を株主に説明する必要があるため、かなり慎重に出資先を選びます。そのため、上場企業から出資を受けている場合は多めに加点しました。

指標⑧:貸付先が上場企業や高成長企業
【重要度★3】

ソーシャルレンディング事業者の中には、貸付先を上場企業や高成長企業にしぼっているところがあります。

上場企業や高成長企業は企業体力があるため、お金が返せなくなることはめったにないと考えられます。

安心して投資できるため、そのような事業者には加点しました。

指標⑨:事業者が劣後出資者か
【重要度★3】

劣後出資者は優先出資者の反対語です。お金が返ってきた時に、優先出資者より後に返済を受ける人のことを表します。

たとえば、優先出資者が700万円、劣後出資者が300万円出資して、800万円しか返ってこなかった場合、優先出資者は700万円の返済を受けます。一方、劣後出資者には100万円しか返ってきません。

 

「不動産クラウドファンディング」という形式を採用している事業者の場合、事業者を劣後出資者、投資家を優先出資者としているところが多くあります。

事業者が劣後出資者の場合、最初に損をするのは事業者のため、事業者はより真剣にお金の回収に取り組むはずです。

一方、ふつうのソーシャルレンディング事業者の場合、融資先がお金を返せなくなっても事業者は損をしません。

事業者が劣後出資者になっているということは、より確実に投資したお金が戻ってくると考えられるため、加点しました。

指標⑩:担保カバー率
【重要度★3】

担保とは、借り手が返済できなくなった場合に備えて、あらかじめ借り手が貸し手に提供するもののことです。

担保カバー率とは、事業者で募集されている案件のうち、担保がついている案件の割合のことです。

たとえば、100の案件があって20の案件に担保がついていた場合、担保カバー率は20%ということになります。

担保がついていれば、融資先がお金を返せなくなっても担保を売ってお金を回収できるため、担保カバー率が高いほど高い点数をつけました。

指標⑪:上場企業もしくはその子会社が運営しているか
【重要度★2】

ソーシャルレンディング事業者の中には上場企業やその子会社が運営しているところもあります。

上場企業は規模が大きいため、事業者が倒産するリスクが低くなります。

また、上場するには企業経営の健全性、内部管理体制の有効性など厳しい基準をクリアする必要があります。

上場企業やその子会社は非上場企業に比べて信頼性が高いので加点しました。

指標⑫:証券会社が運営しているか
【重要度★2】

ソーシャルレンディングサービスは第二種金融商品取引業の免許を持っていれば運営できます。

ただ、第一種金融商品取引業の免許を持つ証券会社が運営している場合もあります。

証券会社は第二種金融商品取引業者と比べて厳しい基準が求められます。厳しい基準をクリアしている証券会社は信頼できるため、加点しました。

指標⑬:匿名化解除に対応しているか
【重要度★2】

匿名化とは、ソーシャルレンディング事業者が投資家に借り手企業の詳細情報を開示してはいけないというルールのことです。2014年に制定されました。

しかし、匿名化を悪用する事業者が出たこともあり、匿名化は2019年3月に解除されました。

そのため、現在は借り手企業の詳細を開示している事業者と詳細を開示していない事業者があります。

詳細情報を開示していたほうが情報の透明度が高く信頼できるため、匿名化解除に対応している場合は加点しました。

指標⑭:保証カバー率
【重要度★2】

保証とは、お金を借りた人や企業がお金を返せなくなった時に、代わりの第三者が返済をする約束のことです。

保証は担保ほどではありませんが、お金を回収できる可能性が高まります。

保証カバー率とは、事業者で募集されている案件のうち、保証がついている割合のことです。

保証がついていたほうが安心なので、保証カバー率が高いほど高い点数をつけました。

指標⑮:社長が積極的に顔出しをしているか
【重要度★1】

社長が積極的に顔出ししている事業者は信頼できます。

なぜなら、投資家に対して後ろめたいことがある事業者の社長は投資家から逃げやすくするため、顔出しを避ける傾向があるからです。

積極的に顔出ししているということは、後ろめたいことがない証拠です。

社長の顔出しは、具体的には以下の3つの基準で採点しました。

  • ネット上に社長の顔写真があるか
  • 社長の番組出演もしくはインタビュー記事があるか
  • 社長のSNSアカウントがあるか

3つの要素を多く満たしているほど高い点数をつけました。

指標⑯:決算内容を公開しているか
【重要度★1】

決算の内容は事業者の業績を知る助けになります。

決算を公開していたほうが情報の透明度が高く、信頼できるため加点しました。単年黒字を達成している場合はより高い点数をつけました。

指標⑰:外部の監査法人から監査を受けているか
【重要度★1】

外部の監査法人から監査を受けていれば、財務状況をごまかすことはほとんど不可能になります。

運営に外部からのチェックが入っていると、事業者としてより信頼できるため、加点しました。

要素②:投資しやすさ

投資しやすさもソーシャルレンディング事業者を選ぶ時に重要な要素です。

投資しやすさは以下の6つの指標で評価しました。

それぞれ見ていきましょう。

指標①:募集が始まってから終わるまでの時間
【重要度★3】

募集が始まってから終わるまでの時間は投資しやすさを測る上でもっとも重要な要素のひとつです。

ソーシャルレンディング事業者の中には募集開始から数秒程度で募集額が埋まってしまうところもあります。これだと投資の難易度はかなり高いと言えます。

よって、案件の募集が始まってから終わるまでの時間が長いほど、高い点数をつけました。

指標②:年間案件数
【重要度★3】

年間案件数も投資しやすさを測る上でかなり重要な要素です。

ソーシャルレンディング事業者の中には、年間1000件以上の案件を募集するところもあれば、10件程度しか募集しないところもあります。

案件の数が少ないと投資したい時に投資できないため、投資しにくいと言えます。

そのため、年間案件数が多いほど高い点数をつけました。

指標③:最低投資額
【重要度★2】

最低投資額とは、そのソーシャルレンディング事業者で投資するために最低限必要な金額のことです。

ソーシャルレンディング事業者の中には1円から投資できるところもあれば、10万円以上からしか投資できないところもあります。

最低投資額が少額なら投資のハードルは下がるため、最低投資額が少ないほど高い点数をつけました。

指標④:未成年でも投資できるか
【重要度★1】

ソーシャルレンディング事業者の中には、未成年でも投資できるところがあります。

未成年でも投資できれば、より多くの人がソーシャルレンディングに投資できます。そのため、未成年でも投資できる事業者には加点しました。

指標⑤:案件の多様性
【重要度★1】

ソーシャルレンディング事業者の中には、案件の種類が少ないところも、多いところもあります。

案件に多様性があれば分散投資をしやすくなります。そのため、案件の種類が多いほど、高い点数をつけています。

ちなみに、案件の種類は以下の7つに分類しました。

  • 国内事業性資金
  • 国内不動産
  • 国内個人ローン
  • エネルギー
  • 海外事業性資金
  • 海外不動産
  • 海外個人ローン

指標⑥:運用期間の多様性
【重要度★1】

ソーシャルレンディングの案件の運用期間は3ヶ月程度の短いものから、数年程度の長いものまでさまざまです。

そして、運用期間が短い案件を好む人がいれば、長い案件を好む人もいます。

さまざまな運用期間の案件が用意されていれば多くの人にとって投資しやすいため、運用期間の多様性が高いほど高い点数をつけました。

要素③:利回り

ソーシャルレンディング事業者を選ぶ時には利回りも重要です。

利回りは以下のひとつの指標で評価しました。

詳しく見ていきましょう。

指標①:平均利回り
【重要度★3】

平均利回りは、これまで募集された案件の利回りを平均して求めました。

事業者評価の目安

以上の採点基準から点数と偏差値を算出し、事業者を評価しました。

偏差値ごとの事業者評価の目安は以下の表のとおりです。

5つ星事業者
(偏差値70以上)
文句の付け所がない最高のソーシャルレンディング事業者。
「信頼性」「投資しやすさ」「利回り」すべてが突出している。
4つ星事業者
(偏差値60以上)
屈指の実力を持つ優秀なソーシャルレンディング事業者。
3つ星事業者
(偏差値50以上)
優良なソーシャルレンディング事業者。
2つ星事業者
(偏差値40以上)
標準的なソーシャルレンディング事業者。
「投資しにくい」「利回りが低い」など、あと一歩の部分もある。
1つ星事業者
(偏差値40未満)
業界平均を下回る事業者。
2つ星以上の事業者で投資するのがおすすめ。
休止事業者現在は案件の募集をしていない事業者。
事業者自体に問題はない。
危険事業者何らかの問題を起こした事業者。
投資するのは危険。

また、3つの要素の評価の目安は以下の表のとおりです。

ランク信頼性投資しやすさ利回り
偏差値目安偏差値目安平均利回り目安
65~かなり高い64~極めて
投資しやすい
8%~高い
60~65高い58~64投資しやすい6~8%やや高い
55~60ふつう52~58ふつう4~6%ふつう
50~55低い46~52投資しにくい2~4%やや低い
~50かなり低い~46極めて
投資しにくい
~2%低い

ソーシャルレンディング事業者の採点基準と評価の目安のまとめ

当サイト、SL投資法典では以下の測定可能な24の指標を使ってソーシャルレンディング事業者を採点しています。

要素重要度指標
信頼性★3社長に怪しい経歴があるか
行政処分歴
過去に不正を行っていないか
貸し倒れ率
担保カバー率
累計応募額
運営年数
他の企業からの出資
貸付先が上場企業や高成長企業
事業者が劣後出資者か
★2匿名化解除に対応しているか
上場企業もしくはその子会社が運営しているか
証券会社が運営しているか
保証カバー率
★1社長が積極的に顔出しをしているか
決算内容を公開しているか
外部の監査法人から監査を受けているか
投資しやすさ★3募集が始まってから終わるまでの時間
年間案件数
★2最低投資額
★1未成年でも投資できるか
案件の多様性
運用期間の多様性
利回り★3平均利回り

そして、これら24の指標をもとに算出した事業者の評価の目安は以下のとおりです。

5つ星事業者
(偏差値70以上)
文句の付け所がない最高のソーシャルレンディング事業者。
「信頼性」「投資しやすさ」「利回り」すべてが突出している。
4つ星事業者
(偏差値60以上)
屈指の実力を持つ優秀なソーシャルレンディング事業者。
3つ星事業者
(偏差値50以上)
優良なソーシャルレンディング事業者。
2つ星事業者
(偏差値40以上)
標準的なソーシャルレンディング事業者。
「投資しにくい」「利回りが低い」など、あと一歩の部分もある。
1つ星事業者
(偏差値40未満)
業界平均を下回る事業者。
2つ星以上の事業者で投資するのがおすすめ。
休止事業者現在は案件の募集をしていない事業者。
事業者自体に問題はない。
危険事業者何らかの問題を起こした事業者。
投資するのは危険。

また、採点に使用した3つの要素の評価の目安は以下の表のとおりです。

ランク信頼性投資しやすさ利回り
偏差値目安偏差値目安平均利回り目安
65~かなり高い64~極めて
投資しやすい
8%~高い
60~65高い58~64投資しやすい6~8%やや高い
55~60ふつう52~58ふつう4~6%ふつう
50~55低い46~52投資しにくい2~4%やや低い
~50かなり低い~46極めて
投資しにくい
~2%低い
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