ソーシャルレンディングの基本

【FPが解説】ソーシャルレンディングの運用期間とは?

ソーシャルレンディング投資をしていると「運用期間」という言葉が出てきます。

「運用期間って何?」
「運用期間が長かったり短かったりするとどんなメリットやデメリットがあるの?」

と感じている方もいるのではないでしょうか。そこで、この記事ではファイナンシャルプランナー&ソーシャルレンディング投資家の私がソーシャルレンディングの運用期間について詳しく解説しています。

運用期間についてすぐ分かる記事になっているので、ぜひご覧ください。

新人 みのり
新人 みのり
ソーシャルレンディングでは運用期間が長いほうがいいんですか? それとも短いほうがいいんですか?
編集長 わさ
編集長 わさ
どちらが良いっていう正解はないよ。

運用期間が長いと比較的リスクは高くなるけどリターンも大きくなり、運用期間が短いと比較的リスクが低くなってリターンも小さくなるんだ。

ただ、個人的には運用期間が短いほうが安心かな。

新人 みのり
新人 みのり
なるほど! 詳しく教えて下さい!
編集長 わさ
編集長 わさ
じゃあ、短期運用案件と長期運用案件のメリットとデメリットを含めて詳しく見ていこうか!

SL投資法典はソーシャルレンディング投資家&ファイナンシャル・プランナーのわさが運営するソーシャルレンディング総合サイトです。

初心者にソーシャルレンディング投資で後悔してほしくない」という思いから、わかりやすく正確な情報発信を心がけています。

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運用期間とは?


運用期間とは、ファンドが集めた資金を運用したり、投資したり、融資したりする期間のことです。

ソーシャルレンディングの場合はソーシャルレンディング事業者が投資家からお金を集め終わって企業に融資してから、そのお金が借り手企業から返済されるまでの期間を指します。

そのため、投資家が案件に投資してからソーシャルレンディング事業者が企業に融資するまでの間と、借り手企業がソーシャルレンディング事業者に返済してから投資家にお金が戻ってくるまでの間は運用期間に含まれません。

ちなみに、投資家にお金が戻ってくる日のことは償還日と呼ばれます。

 

そして、ソーシャルレンディングの運用期間はさまざまであり、1ヶ月程度のものから、36ヶ月程度のものまであります。

一般的には運用期間が6ヶ月以下の場合は短期運用案件、1年以上の場合は長期運用案件と呼ばれるので、今回はこの基準を採用します。

全体的には短期運用案件のほうが投資の応募が集まりやすい傾向がありますが、長期運用案件でも投資家からの応募はきちんと集まります。

短期運用案件を好む投資家も、長期運用案件を好む投資家も一定数いるのです。

 

さて、そんなソーシャルレンディングの運用期間は時に長くなったり、短くなったりすることがあり、短くなった場合は早期償還、長くなった場合は延滞と呼ばれます。それぞれ見ていきましょう。

早期償還(繰り上げ返済)

企業があらかじめ決めた期限よりも早く返済を行った場合、これを早期償還と呼びます。早期償還が行われると本来よりも運用期間が短くなるため、利益は小さくなってしまい、投資のスケジュールを立てていた場合にはそれも崩れてしまいます。

そして、次に投資する対象をあわてて見つける必要があるため、早期償還は投資家からあまり歓迎されません。しかし、早期償還されるということはそれだけ借り手企業の財務状況が良いということなので、悪いことばかりではありません。

延滞

借り手企業があらかじめ決められた期限までにお金を返せなかった場合、それは延滞と呼ばれます。延滞が起こった時には遅れて返済が行われてお金が戻ってくることもありますが、返済できなくなってしまってお金が返ってこなくなってしまう場合もあります。

返済がきちんと行われた場合には運用期間が長くなった分、利益は大きくなります。しかし、投資のスケジュールを立てていた場合には予定していた投資対象に投資できなくなってしまうかもしれません。

延滞も基本的には投資家から歓迎されないことが多いでしょう。

短期運用案件


短期運用案件には以下のようなメリットがあります。

  • リスクが低い

また、以下のようなデメリットがあります。

  • 投資効率が悪い
  • 次の案件になかなか投資できない可能性がある
  • 手間がかかる

それぞれ見ていきましょう。

メリット

短期運用案件にはソーシャルレンディング投資に関する必要な時にお金を引き出せないリスク、市況リスク、貸し倒れリスク、などのリスクが低いというメリットがあります。

まず、ソーシャルレンディング投資には一度お金を投資してしまったら、運用期間が終わってお金が返ってくるまで引き出すことができないというリスクがあります。

このリスクは短期運用案件でもあるのですが、短期運用案件では数ヶ月程度でお金が戻ってきます。そのため、お金が必要だと思ったら、数ヶ月待てばお金を引き出すことができるのです。

 

市況リスクとは、景気などが悪くなって借り手企業やソーシャルレンディング事業者自体が倒産してしまうリスクのことです。

短期運用案件に投資していれば、景気が悪くなるなどしてソーシャルレンディング投資が危険だと判断した場合には、比較的短期間で資金を撤退させることができます。

そして、短期運用案件は長期運用案件と比べて、ソーシャルレンディング最大のリスクである貸し倒れリスクも低くなります。なぜなら、短期でお金を借りようとする企業は財政的な健全性が高いことが多いからです。

長期間でお金を借りるとそれだけ多くの利息を払わなければならないため、短期間で返す自信がある企業は短期間の融資を受けようと考えるのです。

 

また、仮に財政の健全性が悪かったとしても、数ヶ月先の業績を予想することは数年後の業績を予想するよりずっと簡単なので、審査の精度も高くなると考えられます。

デメリット

短期運用案件には「投資効率が悪い」「次の案件になかなか投資できない可能性がある」という2つのデメリットがあります。それぞれ見ていきましょう。

投資効率が悪い

短期運用案件には投資効率が悪いというデメリットがあります。

 

先ほど投資家がソーシャルレンディングの案件にお金を投資してから実際に運用が開始されるまでと運用が終了してからお金が戻ってくるまでには少し時間がかかるという話をしました。

どのくらいの時間がかかるかは事業者によって異なりますが、それぞれ2週間程度のことが多いです。たとえば、運用期間が3ヶ月だった場合には、お金を投資してからお金が戻ってくるまでには4ヶ月程度かかることになります。

もちろん運用期間は3ヶ月なので、運用されていない1ヶ月の間、お金は1円も増えません。

そのため、短期運用案件では長期運用案件と比べて投資の効率が悪いのです。

 

また、短期運用案件には長期運用案件と比べて利回りも低めに設定されている傾向があります。そのため、長期運用案件と比べてリターンは小さなものになるでしょう。

次の案件になかなか投資できない可能性がある

短期運用案件を中心に投資を行う場合、次に投資する案件は頻繁に探しておく必要があります。

そして、SBIソーシャルレンディングFundsなどの人気のある事業者の場合には募集するとすぐにお金が集まってしまい、案件が短期間しか募集されないことが多くあります。

そのため、お金が戻ってきた時、投資できる案件がないこともあります。投資する案件を見つけられず待ってしまうと、それだけ投資の効率も落ちてしまいます。

ただ、ソーシャルレンディング事業者の中には常に何らかの案件が募集されているところもあります。そのような事業者に口座を解説しておくのも手でしょう。

手間がかかる

ソーシャルレンディング投資はあまり手間がかからない投資商品ですが、やはり短期運用案件だと再投資する手間が多くかかってしまいます。

また、短期運用案件では投資したお金がすぐに戻ってくるため、いつ返ってくるのかチェックせずに投資を行ってしまうと放置して投資効率が悪くなってしまう場合も考えられます。

長期運用案件


長期運用案件には以下のようなメリットがあります。

  • 投資効率が良い
  • 投資の手間が少ない

また、以下のようなデメリットがあります。

  • リスクが高い
  • 他の投資対象に資金を移しにくい

それぞれ見ていきましょう。

メリット

長期運用案件には「投資効率が良い」「投資の手間が少ない」という2つのメリットがあります。それぞれ見ていきましょう。

投資効率が良い

長期運用案件は投資の効率が良くなっています。その理由は2つあります。まず、長期運用案件は利回りが高めに設定されていることが多いです。そのため、効率的に資産を増やしていくことができます。

また、投資家がソーシャルレンディングの案件にお金を投資してから実際に運用が開始されるまでと運用が終了してからお金が戻ってくるまでにはそれぞれ2週間程度の時間がかかります。

この時間は運用期間ではないのでお金が1円も増えませんが、長期運用案件では1つの案件に長く投資するため、この期間が生まれる回数が少なくて済みます。

投資の手間が少ない

ソーシャルレンディングでお金を運用している間は新しい案件を探す必要がありません。そのため、長期運用案件には投資にかかる手間が少ないという特徴があります。

忙しくて投資にかけられる時間が少ない人にはうれしいですね。

デメリット

長期運用案件には「リスクが高い」「他の投資対象に資金を移しにくい」という2つのデメリットがあります。それぞれ見ていきましょう。

リスクが高い

長期運用案件にはソーシャルレンディング投資に関する必要な時にお金を引き出せないリスク、市況リスク、貸し倒れリスク、などのリスクが高いというデメリットがあります。

まず、ソーシャルレンディングは一度お金を投資すると運用期間が終わってお金が戻ってくるまでお金を引き出すことができませんが、長期運用案件ではこの期間が長くなります。

そのため、ソーシャルレンディングに投資していたお金が必要になったとしても、数年間待たなければいけません。

 

また、市況リスクとは景気などが悪くなって借り手企業やソーシャルレンディング事業者自体が倒産してしまうリスクのことですが、長期運用案件ではこのリスクが高くなります。

数年後の経済の状況を予想するのは困難ですし、いざソーシャルレンディング投資に適さない状況になっても資金を撤退させるのに長い期間がかかってしまうからです。

また、ソーシャルレンディングは歴史の浅い業界なので法令や状況の変化により何が起こるかわかりません。そのような時にすぐ対応できないのはリスクと言えるでしょう。

 

また、ソーシャルレンディングで投資詐欺が行われることは多くありませんが、まったくないというわけでもありません。そして、投資詐欺を行う場合、長期運用案件にするのがセオリーです。

短期運用案件で投資詐欺がないというわけではありませんが、長期運用案件のほうが投資詐欺のリスクは高いでしょう。

 

そして、長期運用案件ではソーシャルレンディング最大のリスクである貸し倒れのリスクも高くなります。財政状況があまり良くない借り手は短期で返済する自信がないため、長期で借りようとするからです。

また、会社の数年後の業績を見極めることは数カ月後の業績を見極めることと比べてずっと困難です。そのため、長期運用案件ではどうしても短期と比べて審査の精度が落ちてしまいます。

他の投資対象に資金を移しにくい

他の投資対象に資金を移しにくいのも長期運用案件のデメリットと言えるでしょう。

長期運用案件では当然ながら、お金を投資してから戻ってくるまでに長い時間がかかります。そのため、一度投資したお金はしばらく使うことができません。

他に魅力的な投資対象があったとしても、そこに資金を移すまでには長い時間がかかるでしょう。

結局、長期運用案件と短期運用案件のどちらが良いのか


大ざっぱに言うと、長期運用案件は比較的リスクが高めだがリターンも大きめであるという特徴があり、短期運用案件は比較的リスクが低めだがリターンも小さめだという特徴があります。

そのため、結局リスクを取って高い利益を得るか、リスクを避けて堅実に利益を得るかの違いでしかありません。一概にどちらが良いということはできないでしょう。

どっちを選択するかは好みの問題であり、長期運用案件を好む人もいれば、短期運用案件を好む人もいます。

編集長 わさ
編集長 わさ
個人的には短期運用案件での投資をおすすめします。

なぜなら、貸し倒れリスクはできる限り避けたいですし、比較的リスクが低いソーシャルレンディング投資でそこまでリスクを取る必要はないと思うからです。

まとめ

ソーシャルレンディングにおける運用期間とは、ソーシャルレンディング事業者が投資家からお金を集め終わって企業に融資してから、そのお金が借り手企業から返済されるまでの期間を指します。

ソーシャルレンディングの運用期間は時に長くなったり、短くなったりすることがありますが、短くなった場合は早期償還、長くなった場合は延滞と呼ばれます。

そして、ソーシャルレンディングの運用期間は大きく運用期間が6ヶ月以下の短期運用案件と1年以上の長期運用案件にわけることができます。

短期運用案件には以下のようなメリットがあります。

  • リスクが低い

また、以下のようなデメリットがあります。

  • 投資効率が悪い
  • 次の案件になかなか投資できない可能性がある
  • 手間がかかる

そして、長期運用案件には以下のようなメリットがあります。

  • 投資効率が良い
  • 投資の手間が少ない

また、以下のようなデメリットがあります。

  • リスクが高い
  • 他の投資対象に資金を移しにくい

短期運用案件を選ぶか長期運用案件を選ぶかは好みの問題なので、どちらを選んだほうがいい、という正解はありません。

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